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成程話:美と自然

2016年08月13日 23:45

おもてなしの達人であり、茶聖と呼ばれた“千利休”さんの話♪


茶道といえば千利休についてこんな話が伝わっています。
茶人の風雅ある日のこと、利休は、その子の紹安が、露地を綺麗に掃除して、水を撒くのをジット見ていました。
紹安がスッカリ掃除を終わった時、利休は、「まだ十分でない」といって、もう一度仕直すように命じたのです。
いやいやながらも二時あまりもかかって、紹安は、改めてていねいに掃除をし直し、そして父に向かって、
「お父さん、もう何もすることはありません。庭石は三度も洗いました。石燈籠や庭木にも、よく水を撒きました。蘚苔も生き生きとして緑色に輝いています。地面にはもう塵一つも、木の葉一枚もありません」といったのです。
その時、父の宗匠は厳かにいいました。
「馬鹿者奴、露地の掃除は、そんなふうにするのではない」といって叱りました。
こういいながら茶人は、自分で庭へ下りていって、樹を揺ったのです。
そして庭一面に、紅の木の葉を、散りしかせたのでした。
茶人がまさしく求めたものは、単なる清潔ではなかったのです。美と自然とであったのです。

般若心経講義
高神覚昇
角川書店より


箱根天山という日帰り温泉があるのですが、ここに行くと「おもてなし」を考えさせられます。
いつ行っても、入口前の石畳には、打ち水が打ってあります。
音は、自然な音(川の流れや、鳥・虫の鳴き声)が聞こえてきます。
香りは統一されたお香の香り。
四季折々の顔を見せる木々
その木々と照明と建物が魅せるデザイン
それでいて、押し付けがましくない「おもてなし」の接客。
しかもお一人様1,300円♪
美と自然を感じる事が出来ます(^_^)b
そして、完璧であることよりも、自然であることの方が美しいのです。
どんなに整形を繰り返した能面のような顔よりも、愛嬌がある自然な顔の方が好感度が高いのではないでしょうか♪
完璧に一字一句間違えずにするスピーチより、
間違いがあっても一生懸命続ける人に感動を覚えるものです。
利休が求めた美は、言ってみれば“相田みつを”さんの書のように、本当はめちゃくちゃ上手い字を書ける人が、あえて崩していくことによって表現できる自然の美だったのですね♪
不自然を疑いましょうね(^_^)b

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