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秘密 パレスチナから桜の国へ 母と私の28年

2007年02月11日 09:03

秘密 パレスチナから桜の国へ 母と私の28年

以前、重信房子さんの本を読みました。彼女の娘で重信メイさんの本を読みましたので、その感想を。

重信メイさんが29歳の時に書いた本です。2002年5月発行ですから、すでに5年経とうとしてます。彼女も34歳でしょうか。いったい、日本に対する希望・期待、幻想・幻滅、憎悪愛情はどうなったのでしょうか。
いずれにしろ、この本では、母親である重信房子さんが日本で逮捕され、子供のメイさんの日本国籍を取るあたりの状況が詳しく描かれています。また、彼女アラブの国でいろいろな人々の善意に支えられてきたさまが描写されています。
やはり物事を一面的に見るというのは、その物事の他の面を遮断してしまうという、まるで心理学のような事実がこの本でもわかりました。
だって、岡本公三さんは日本では「絶対的に」「テロリスト」ですけど、アラブの地では「英雄」なんですよ。つまり、敵味方によって全く違う判断をせまられるわけです。こうしたとき、事実の積み重ねといったって、その一つ一つの事実にしてからが異なる評価を受けるわけですからね。
重信房子さんが暴力革命の限界を知り、70年代の闘争方法を誤りだと断じているのとはまったく関係なく、重信メイさんは、個人個人を信じることで世界平和の新しい築き方を模索しているようです。
とても、読後感がさわやかというのも予想が外れたのですが、それもうれしい読書でした。

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