真夏の夜の悪夢

【阪神】屈辱の７点差大逆転サヨナラ負け！自力Ｖ再び消滅

スポーツ報知8月21日(水)7時2分配信
【阪神】屈辱の７点差大逆転サヨナラ負け！自力Ｖ再び消滅

９回１死一、二塁、中村（中央右）は左中間にサヨナラ打を放ちナインの手荒い祝福を受けた

　◆ＤｅＮＡ９ｘ―８阪神（２０日・横浜）　阪神が、想像を絶する形で悲劇の終わりを迎えた。８―８で迎えた９回１死一、二塁。５番手・安藤が代打・中村に左中間への決勝打を浴びると、猛虎ナインはグラウンドに立ち尽くした。今季２度目のサヨナラ負けで連勝は４でストップ。「７点で勝たないといけないんだけど、これが野球。こういうことも起こり得る」。和田監督はショックを押し殺すように淡々と振り返った。

　３回、ＤｅＮＡ先発の三浦から２四球を挟んで６連打を放つなど、大量７点を奪った直後だった。先発のメッセンジャーがモーガン、後藤に連弾を許した。４回にも梶谷に７号２ランを浴びるなど３回１／３で６失点ＫＯ。「大量援護をもらいながら本塁打でやられた」。２番手・筒井も２失点でまさかの逆転を食らった。６回に新井貴の適時打で追いついたが、３回に見せた爆発力は、もうどこかに消えていた。

　７点リードからの逆転負けは０６年８月１８日のヤクルト戦（神宮）以来、７年ぶりの悪夢となった。ＤｅＮＡには７月２６日からの３連戦（甲子園）で３タテを食らっており、これで４連敗。リーグで唯一負け越している。「この球場はよく本塁打も出るし、何点あってもセーフティーリードじゃない」。指揮官は自らに言い聞かせるように振り返ったが、チームに苦手意識がまん延しつつある。

　１８日にルーキー藤浪の快投で復活した自力Ｖの可能性が、またしても消滅し、巨人に７・５ゲーム差に離された。「７点の後の１点とかいう前に先に越されてしまった。ただ、そこからでも諦めずにいっているし、中継ぎ陣も頑張ってくれている」と和田監督は必死に前を向いたが、ショックの大きさは計り知れない。２７日からの巨人戦（東京Ｄ）を前に、猛虎が取り返しのつかない致命傷を負った。