気持ち入れ替えて，今日から、巨人いじめ

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阪神】甲子園８９度目バースデーも痛恨逆転負け

スポーツ報知8月2日(金)7時2分配信
【阪神】甲子園８９度目バースデーも痛恨逆転負け

９回２死一塁、鳥谷（左）の左飛で試合終了。ベンチの和田監督（右）らとスタンドのファンは、むなしく打球を見つめた

　◆阪神４―６中日（１日・甲子園）　絶望感が漂う中で、和田監督が必死にファイティングポーズをつくった。後半戦開幕時に２・５ゲームだった首位・巨人との差は、８試合で７・５ゲーム差になった。「それなりというか、ある程度の差が開いたんで、開き直って乗り込むしかないというところやね」。もはや首位攻防とは呼べなくなった２日からの巨人３連戦（東京Ｄ）を前に、自らを奮い立たせた。

　勝負どころで継投が裏目に出た。１点リードの６回。筒井が森野を抑えたところで、ベンチは３番手に西村を告げた。だが、和田の安打に連続四球で１死満塁。「結果を見ればいろんなやり方があるわ。こっちはそのとき、一番いいと思っていっているわけやから」と指揮官。慌ててベンチは加藤にスイッチしたが、満塁弾が悲鳴を切り裂きバックスクリーンへ吸い込まれた。

　本拠を高校球児に明け渡す前に、後がない状況まで追い込まれた。２、３日に巨人に連敗すれば自力Ｖが消滅する。長期ロードの初戦は過去１０年間で３勝７敗と分が悪く、トータルでも３年連続で勝ち越しがない。瀕死（ひんし）の虎に追い打ちをかけるような負のデータがそろっている。

　「ロードに出る前の６試合、ファンを喜ばせて帰らせることができなかった。ただ明日からのことの方が大事なんで、しっかり前を向いて、まだまだという気持ちでやっていく」。将はそう会見を締めくくったが、突きつけられた現実は限りなく厳しい。この日、開場から８９度目の誕生日を迎えた甲子園。最終回、黒土には“涙雨”が降り注いでいた。