【魔法少女っ】41-1、祭りのあと

後夜祭。
火は危ないので焚き火こそないけれど、校舎内外の各地で、ちょっとした舞踏会が開かれている。
演劇部の面々は意気投合したけいおん部の人々と一緒にフォークダンス。
「うーん。どっちだったんだろう」
麻衣子は演劇部の公演について、成功か失敗、どっちなのか、考えあぐねていた。自分が想い描いた通りの演出でないかたちになった点で成功とも言い難いが、劇そのものとしては致命的欠陥が何もなかったから、失敗とも違う。
麻衣子にとっては最後の公演なので、反省を活かすところもない。
ただ、ひとつの流れが終わったのだなあという感慨があるだけだ。
「そういえば、久保田先生見ないわね～」
松並先生がキョロキョロ探していた。久保田先生をダンスパートナーにしたいらしい。
異世界ワッフルでこの間に起きていた事を、誰も知る由はなかった。
この頃に学園内に戻ってきた琴とかずねはなんだかバツが悪い感じがして、そのまま帰宅してしまった。
対して、茜と小春、そして千歳は目一杯後夜祭を楽しんだ模様だ。

それぞれの想いが流れ、学園祭は終了した。

続く！