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【魔法少女っ】36-1、~挑戦者たち~

2011年10月06日 02:00

「うむぅ。この前は黒いのにやられて悔しいのじゃあ。……いでよプロジェクトジャガー召喚」
じじいことチャウシェシュクは作戦内容を念じながらカードを発動した。ハサミとじゃがいもを合成した怪物が現れる。言わばじゃがいもネガイナーと言うべきだろうが、じじいは洒落た名を着ける癖があるようだ。
「じゃがじゃが」
プロジェクトジャガーよしばらくあの街に留まり願いのチカラを蓄積し、その能力を持ってスターライトを打倒し、スノウをあぶり出すのじゃあ」
「じゃがじゃが~」
うなづくように叫び、香住町に赴く。
「こうして壮大な計画は始まった。これは一個の小さなじゃがいもの物語である」

ちゃちゃちゃちゃ~♪
プロジェクト×♪

「風の中の茜~♪砂の器小春~♪みんなどこへ行った~ですわ」
か~ん
千歳の歌声に対し、小春はドラを鳴らした。
千歳っ。変な歌禁止っ」
「えー」
なぜか茜がガビーンする。
「なんか、最近出番がないような気がしたのですわ。主人公なのに」
千歳車椅子車輪を空回ししながら愚痴た。
「主人公といえば、演技稽古の調子はどうよ」
「ようやっと軌道に乗った感じですわ。…でも小春が羨ましいですわ」
「ん?なんで?」
小春は役にピタリ適応してすぐにうまく行ったですもの」
小春は姉妹の末っ子・エイミー役である。天真爛漫なキャラなのでたまたま小春に合致したのだ。
しかし役のイメージが合う話しは千歳と病弱三女・エリザベスにも言えよう。しかし演技に不馴れな千歳には案外うまく行ってない感じがあったようだ。

「それにしても茜さんはすごいですわ」
のびのびと演技して、麻衣子と掛け合いの稽古している茜を見て千歳はうっとりした。
「あたしゃ幼馴染み親友だけど、茜にあんな才能あったとは知らんかったよ」
茜は自分のキャラとは全く異なる次女・ジョセフィンを熱く演じていた。麻衣子に触発され、心から演技を楽しんでいるのが親友小春にはわかった。
「そして何よりすごいのは麻衣子先輩だわ」
演劇部部長で、誰よりも演劇が好きだオーラを振り撒く麻衣子。しかも魔法騎士としての潜在能力が潤沢と来たもんだ。最強だな。
「ねぇねぇ、わたくしも褒めてぇ~」
松並先生がふたりに寄る。母親マーチ役の松並先生。特に特記する事はない。どうすればいいんだ。
「松並先生はあの…えーと…セクシーですわっ」
「う~。それって今回の役と関係無いわん~」
「いや。おっぱぃがでかいのは母性の象徴!ママ~っ」
むにゅむにゅ~
「あーれー」

プロジェクト×

このデジログへのコメント

  • あーみちゃ 2011年10月06日 06:44

    ガビーンですわって、かわゆい★
    言葉の使いかたが上手ですね♪

  • たかふみ25 2011年10月06日 17:36

    キャラづくりを口調に頼るようではわしもまだまだじゃあ~。
    じゃがじゃがいもいも全部食べるよ芽も食べてお腹が大爆笑~♪

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