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はぢめてこの街でキミと迎えた朝、やっぱりキミは同じように改札の向こうへ消えていった

2009年09月13日 06:40

はぢめてこの街でキミと迎えた朝、やっぱりキミは同じように改札の向こうへ消えていった

思い出すだけで昂ぶってしまうほど
キミの反応は、深く、強かった
ボクは少しだけ、キミの指をつかって
説明を試みた
キミがボクをこんなふうにつかまえて、離さないこと
その感激を、言葉にしてささやく

とても おとな、なんだね キミのからだ

すると、キミは

どう見えていたの?
おこちゃま

と、わらう。

気だるい気配をひきずったまま
ホテルの部屋を出ると
わずかな雨が
かさかさの乾いた路地
静かに濡らしている

昨日の夜の熱を
拭い去るように


駅のスタバお茶を飲み
やっぱりキミはヘンだ、と
つくづく思う

ボクに何も望まないし
ボクに望みを与えないし
けれども確実に
ボクたちは
時間を重ね
近づいている、
ようにも見える

10時過ぎの北へ向かう電車に乗るため
いつものように、きっぱりと
一度も後ろを振り返ることなく
改札の向こうへと消えたキミに
ボクは反対向きの列車の中から
こんなことばをおくる



眠さ、以外に何か不都合なことは起きていないでしょうか?
自制を貫くことができなかったのは、すべてボクの責任だけれど、
うわすべりな衝動などではありません。

素敵な夜と朝をありがとう
未だにほっぺたをつねりたい気持ちが抜けないままだけれど、
ところどころの身体の痛みや
うっすらとした感触の記憶が
キミを本当に抱きしめた証のように残っていて
応えてくれた、すべてのことに
感謝しています

また、キミに会いたい
キミと時間を過ごしたい
少しでも長く
暖かく安らぐ時間を





いったいこんなことばが
キミに何を
届けるだろう?

そんな頼りなさを捨てきれぬまま
ボクは送信ボタンを押す

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