趣味は読書、裏のない世界

最近、何かのテレビ番組で、レコードが売れている時いうのを、目にした。
ローリングストーンズの新しいアルバムが、売れているという。
レコード、CDを経て、今は完全に音楽配信の時代だと思っていたので、意外だった。
さらに、意外だったのは、年配の人ではなくて、若い人がレコードを買っているという。
僕が音楽を聴き始めた頃は、レコードとカセットテープ。
レコードを買うお金が無い時は、ラジカセのラジオから録音して聴いたものである。
まだ、レンタルの店など無い時代だ。
AMよりFMの方が音質が良いので、FM放送から録音したりした。
レコードには、A面、B面があり、片側が終わるとひっくり返して裏側を聴いた。
カセットテープにも裏面があり、片側を聴いてしまったら入れ替えた。
CDが出て来て、A面、B面の概念が消えた。
大したことでは無いかもしれないし、やたらと昔を懐かしむ訳では無いが、表と裏がありそれをひっくり返すと裏が表になるのを、自然と体験していたのは、やはり何か小さな影響があるだろう。
コンビニから始まった24時間営業や、年中無休。
客としての僕らは、昔と比べものにならないほど、便利になっている。
しかし、コンビニが出来る前は、近くにある商店はどこも、午後7時くらいには店を閉めていた。
夜の闇は、現代の都会では想像出来ないくらいの、恐怖と畏怖があった気がする。
他人の裏の顔を暴くのも、悪いことではないけれど、自分だけが聖人君子でいられるわけではないので、攻撃や批判はほどほどにしよう。
たまには、褒めてみるのも良いかもしれない。