心霊スポットでHしたことある？

今日のお題はこれ。

本日のお題ですが、意図せずに足を踏み込んだ事は有ります。

昔々、中部地方のとある湖の温泉地で、湖畔に建つ温泉旅館に以前のパートナーさんとエロ旅行に行っておりました。

温泉好きな私、其れこそ日本秘湯の会に入って居る不便な温泉から、山代温泉等の有名温泉郷の豪華な宿迄。
それで今回は移動に便利で比較的メジャーな温泉地の結構大きなお宿、しかも奮発しまして、特別室（お部屋に温泉が付いて居るのはこのお部屋のみでしたので）。

さて、そのお部屋、とある著名な作家さんの溺愛するお部屋だったとか。

離れになっておりましてビックリしたのはその造り。

お部屋は、3間続きになっておりまして、その回りを渡り廊下が囲んで居る、お部屋からは渡り廊下とその先の日本庭園が360度見渡せる造りです。
そして、広い廊下の其処此処にその作家さんがこの部屋で綴ったであろう小説の原紙と御本人の写真が飾って有ります。

部屋の温泉は何と、廊下の角に二つ、一つは総石造りの半露天風呂浴槽から庭が良く見える設え、もう一つの角には大きな樽型の檜の露天風呂と言う設え。
不思議なのは水廻りもトイレも全て二つ。

で、仲居さんからの挨拶も程々にパートナーさんを促し其々の浴室にお湯を張り、早速お相手を躾ける段取を、その日は勿論お泊りなのでじっくりと、責めれる事も有り、朱色の麻縄等数種類の縄でキッチリと緊縛縄化粧をする積りでした。
で、何故か落ち着かない彼女、余りにキョロキョロするので、どうしたのかと問いただすと、視線を感じると言う。

私も室内を見渡すがこれといった異常も無く、で、スマホを取り出し周囲をゆっくりとビデオカメラモードで見て行ったが異常無し
これで盗撮の線は無くなったと彼女に説明（オートフォーカスのセンサーの赤外線調べ）。
取り敢えず覗きの線も有るので彼女は床の間の有る居室に座らせて、私は部屋を囲む渡り廊下に出て、一通り日本庭園を観察したけれど異常無し。

で、安全も確認したので事に至ろうとしましたが彼女が全く集中出来ない様子なので、今回のエロは無しにしました。
彼女自身も部屋には嫌な感じはしないのだけど、どうしても見られてる、視線を感じると言っていましたので。

その後普通に温泉を楽しみ、豪華な料理に舌鼓を打ち、就寝となった訳ですが、私はどうも寝付けず、夜23時をまわった頃、いきなりチョロチョロと洗面台の一つから水が流れ出しました、慌てて起きて洗面台の蛇口を締めます。

ついでに用を足し、床に戻り、さぁ寝るぞと布団を被ると今度は居室の隣の床の間の有る部屋の廊下の辺りで渡り廊下の軋む音が、耳を澄ますと、足音が、どうやら一人、少し擦るような足音が床の間の部屋から渡り廊下を回って、檜の露天風呂へと続いて行きます。
彼女もどうやら目覚めた様子で此方を見やります、恐さで震えて居る様子、布団を持ち上げると彼女が布団に入って来て私に獅噛み付きます。

暫く二人で小声で話していたのですが、その時、今度は浴室から足音が、二人で固まりながら耳を澄まして居ると、見えたのです、足音に合わせて、渡り廊下を歩く和服の男性の腰から膝位迄の姿が、床の軋み音に合わせて露天風呂から私達の居室の横の障子の横を通って床の間の有る部屋の前で消えました。

二人で顔を見合わせて居ると今度は枕元に置いて有った水のペットボトルが二度手で容器を潰す様にベコベコと音を立てました。

それから、結局部屋の灯りを全てつけて、煌々と照らされる中抱き合って眠りに就きました。

人間恐怖に駆られると、エッチなんか出来ません。

写真は、昔の物で、普段温泉にエロ旅行すると明るい内から身体拘束している写真です。