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レス女ー前回の妄想の続きですwー

2023年07月06日 17:08

前回のログにコメントをくれた方、ありがとうございます
なんだか嬉しくて、続きを書いてみました




『来週の日曜、××駅へ出張に行くんだけど、そこって美菜子さんの住まいに近いよね? よければ、食事でも行きませんか?』
突如届いた、誠さんからの誘いのメールに、私はすぐに返事を出せずにいました。
誠さんに会う、という一線を超えてしまったら、自分がどうなってしまうかわからず、怖いのです。
でも、会いたいという気持ちも、日に日に強まっていました。このままメールだけの関係では、いずれ満足できなくなるのは目に見えています。
この頃の私はベッドに入ると、誠さんに抱かれる妄想が止まらなくなっていました。
彼は、どんな声で話し、どんな身体つきをしているんだろう。どんなふうに女性の身体に触れ、どんなセックスをするんだろう──。実際の彼のことを、知りたくてたまらないんです。
『美菜子さんの都合も聞かずに、いきなり誘ってごめんなさい。普通、迷いますよね。家庭のこともあるだろうし、もし大丈夫そうだとわかったら、連絡をもらえたら嬉しいです』
返事のできない私を気づかう彼のメールに、夫の予定も確認してまた連絡します、と返しました。
その夜、夕食の準備中に音楽をかけようとYou Tubeを開くと、[不倫する人ってどう思う!?]というタイトルの、ある有名コメンテーター動画が一覧に表示されました。
再生すると、『不倫する人は、理性のきかない動物と一緒! 要するに我慢ができないんですよ。そもそも……』と、したり顔のコメンテーターが話し始めます。
コメント欄を開くと、「不倫とか非合理的すぎ」「不倫女は氏んでよし」といったコメントが大量に表示され、胸がざわつきます。
長年の苦悩を、たった一言で片付けられた──。
そんな思いが、じわじわと私を蝕んでゆきます。
夫婦間に不満があるなら、しっかり話し合うべきです。それが夫婦というものでしょう。それでもだめなら離婚すればいい。問題を解決せずに不倫に走るというのは……』
コメンテーターはべらべらと喋り続けます。
話し合い? 解決? それが簡単にはできないから、私は長い間悩んでいたんです。我慢ができないものだから、何とかする方法を模索しているのです。
セックスレスの苦悩は、長年拒否され続け、性欲をないがしろにされ続けたことのない人間には、わかりようがないんです。
ずっと悩んで、悩み抜いた結果、行き着いたのが、私にはサイトを使うという答えしかなかった。
誠さんに会うなら、世間の常識や夫への罪悪感は、全部捨てて行く。証拠は徹底的に消す。
そう決めて、誠さんに返事を送りました。

「じゃあ、行ってくるね。帰る前には連絡入れるね」
「ああ、気をつけて。久しぶりに会う友達なんだろ、楽しんできなよ」
いつも通り夫に見送られ、誠さんとの待ち合わせ場所へ向かう私に、もう迷いはありませんでした。
こんな私を世間様は、最低の不届き者と断罪するでしょう。
でも、世の中にはそういう人間もいて、褒められない方法を取り、何とか自分を保ち、何とか息をしてこの世界を生き抜いているということを、この告白を通してほんの少しでも知ってもらえればと思うのです。
「自分は不倫なんて絶対しない」と豪語する人がたまにいますが、本当にそうでしょうか? セックスレスに陥り、人間の3大欲求の1つを無視される日々を送るはめになったら、人間なんてどう転ぶか、誰にもわかりません。
人間だって動物なんです。人も動物の一種。人間だけが特別な生き物ではないのです。
私の言っていることは、めちゃくちゃなことですか? 支離滅裂でしょうか? 私は異常者ですか? 皆さんならどう思いますか?
写真で見ていたよりも、ずっと綺麗です。嬉しいです」
私の顔を見るなり、そう言う誠さんは、とても優しい声で話す男性でした。仕事終わりの彼はスーツ姿でした。シャドーストライプの入ったネイビーのジャケットシャツの袖から覗く腕時計が知的で、予想以上の好印象に胸がときめきます。
誠さんが私が好きそうだからと予約してくれた、カジュアルフレンチのお店で乾杯します。
気になっている男性と食事をする新鮮さと、見た目を褒められた嬉しさで気持ちが高ぶります。久々に念入りに化粧をして髪を整え、新調した上品系のベージュワンピースを着てきてよかった。こんなに楽しいのは、いつぶりでしょうか。
弾む話は、互いの仕事や趣味の話題から、家庭の話に移ります。
「実は、僕のところは今までに2回くらい大きな衝突をしていて。離婚の話も出たんだけど、行動には移さないまま膠着状態が続いて。今は大きなケンカは減って、何とか普通に過ごしてはいるんだけど、たまに、どうしても寂しくなる時があって。美菜子さんのところは、どう?」
「うちは、夫が問題に向き合ってくれないこともあってか大ゲンカにはならないんですけど、改善はしないままで。もう期待するのは諦めようって。でも、最近私も落ち込んでばかりで……」
「難しいですよね、他人だった人間同士が一緒にやっていくのは、本当に。次々と問題が起きますよね」
話しながら綺麗にサラダを取り分ける誠さんの、トングを持つ男性らしい筋張った手に、胸がドキリと疼きます。
「こんな話、分かってくれるのは誠さんだけです」
「美菜子さん、それは、僕のセリフです。毎日の美菜子さんからのメールが、仕事の合間や家に帰ったときとかに届くと、すごくほっとしている自分がいて。その上、こうして会ってみたらすごく綺麗な女性だし、普段言えないような話までできて、僕、見た目以上に喜んでます」
思わず出た私の言葉に、予想を超える彼の返事。私は嬉しさで胸がいっぱいで、すぐには言葉が出ないほどでした。
メールだけでは話せなかったこともたくさん話し、店を出た私はまだ帰りたくない気持ちでいっぱいでした。
彼も同じ気持ちだったようで、2人きりになれる場所へ自然とリードしてくれようとするのがあまりにも嬉しく、頬が上気していたのはお酒を飲んだせいだけではないことはわかっていました。
まだ初対面なのに、しかも互いに既婚者なのに、とためらう気持ちもありました。が、それ以上に、もっと一緒にいたい気持ちが大きくなりすぎていました。
ホテルへ着くと、彼は飲食店のときと同じくお会計を快く支払ってくれました。支払いを渋ったり、千円だけお願いなどと度量の狭いことを言う男性だったりしなくてよかった。誠さんは、自分より相手を優先できる男性。お店にいたときから所々でそう感じたからこそ、私はここまで来たんです。
今日は、帰りたいと思うまで帰らない。
そう思い、ホテルのルームへ入りました。
「なんで、こんなに可愛いんだろう」
ずっと我慢していた思いをぶつけるかのように、彼はまだコートを脱いだばかりの私の腕を引き寄せ、強く抱きしめました。私は全身が心臓になったかのようにバクバク高鳴り、熱くなっていました。彼への恋心と、ずっと押さえつけていた性欲、その両方が合わさり爆発寸前です。
私たちは互いをむさぼるように、きつく抱き合い、深くキスをしていました。ちゅっ、ちゅっ、と口づけ合う音と互いの吐息が、ホテルの狭い部屋に響きます。
男性と口づける熱い感触、熱のこもった息、少し渋いコロンの香り。初めて接する彼から感じる全ての感覚が津波のように全身を襲います。
もう、立っていられない。ふらつく私が倒れ込める場所は、ベッドしかありません。ぼうっとして足元のおぼつかない私を彼が優しく支え、横たわらせてくれます。
「ああ、もう、だめだ、好きだ。美菜子さんが好きすぎる。僕、もう我慢できそうにない」
彼は、私が言おうとした言葉を全て先に言うのです。それは、決して口説き文句として言ってるのではなく、女性慣れしているわけでもない彼から溢れ出て止まらない言葉といった雰囲気でした。
「ねえ誠さん、私も、同じ、好き……」
言いかけた言葉は熱い口づけで塞がれました。丁寧に、まるで壊れ物を扱うかのような優しい手つきで、私の服が1枚ずつ脱がされ、肌に触れられます。
「……恥ずかしい、あ、っ……」
大丈夫、全部綺麗だし、死ぬほど、かわいい」
敏感な場所を男性のごつごつした指が這い、燃えそうなほどの熱が広がります。焦がれ続けた感覚に喘ぐ声が止まらなくなっていました。
そして、私の太ももの辺りに度々触れる男性の硬さに、頭がおかしくなりそうなほど高ぶっていました。
「美菜子さん、ごめん、もう、我慢は無理だ」
1年ぶりに見る、屹立した男性のもの──。それが、ゆっくりと、慎重に私の身体を満たしてゆきます。
「あ、あ、っ……まこと、さんっ……!」
身体を満たすものの動きが徐々に速まり、誠さんに抱きしめられながら、汗ばむ身体が火を吹きます。私は、求めていたもの全てに満たされる感覚にとろけてゆきました。
勇気を出してサイトに登録しなければ、誠さんとは巡り会えなかったのです。人生は一度きりです。褒められないことでも、自分の思うままに一歩を踏み出してみてよかったと思います。
この先、夫や誠さんとの関係がどうなるのかはわかりません。
でも今は、サイトでなければ出会えなかったこの出会いを大事にしていきたいと思っています。

<おわり>

このウラログへのコメント

  • Bud_bull 2023年07月06日 21:50

    実際に経験していないのに、有識者とか専門家とか ?でしか無い。

    レスの苦しみは想像以上ですからね。

    ケンカばかり、離婚を何度も考えて、中々踏ん切りが、けど、人肌恋しい。

    男は風俗があるから。

  • クリリン♪ 2023年07月10日 13:00

    続編の執筆ありがとうございます!
    おわり  になってましたけど
    その後も気になる〜
    あとは、実話なのかな?とも感じましたよ
    ぜひ、次回作も期待してます!
    体験的ネタ提供も喜んで

  • 奈美枝 2023年07月13日 14:11

    > Bud_bullさん

    やはり経験した人でないとわからないですよね!
    経験者でも状況はそれぞれで…
    想像以上の苦しみがあったのでしょうか(><)
    風俗にも良し悪しあり、難しいですよね。

  • 奈美枝 2023年07月13日 14:12

    > クリリン♪さん

    コメントありがとうございます。
    実話かどうかはご想像におまかせします!
    続きも考えてみたいです!

  • 和「1968」 2023年07月14日 21:22

    女性の気持ちがよく分かり
    女性らしい丁寧な文章で
    とても参考になります

    女性の気持ちにもっと寄り添わなくちゃですね

  • 奈美枝 2023年07月31日 11:39

    > 和「1968」さん

    ありがとうございます!
    男女の気持ちをできるだけわかり合いたいと思う今日このごろです。

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