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メイドコスプレ体験談♡ご主人様募集中♡②

2023年05月27日 13:45

「んん~~っ……このパフェ、おいしすぎ~!」
とろけるように甘い桃と生クリームの味が口いっぱいに広がる。
トウタに案内された喫茶店の桃パフェがとてもおいしい。
あのサイトからトウタにメールをして、今日会いに来てみて良かった、と思った。
「ここ、空いててオシャレだし、穴場だね。よく、こんなお店知ってるね」
「アミちゃん、サイトの日記に『パフェが好きで食べに行った』って書いてたから。待ってる間に、良さそうなお店探したんだ。喜んでくれてよかった」
日記の内容まで覚えてくれてたのは、素直に嬉しい。
「そういえば、この前話してたあのゲーム、アミちゃんはどこまで進んだ?」
「ああ、えっと、意外と難しくて、まだ中盤ステージで止まってて……トウタは進んだ?」
「俺、クリアしたよ。サバイバルモードもクリアした」
「えっ、すごい! あんなに難しいの、よくクリアできたね!」
トウタは私よりゲームに詳しく、話していて楽しい。色々と聞いてしまい、話が尽きない。
「そういえば、トウタって、日曜朝にやってる特撮ヒーローの、青戦士の俳優に似てない?」
「ああ、それ、よく言われる。だから、ニックネームもその俳優の名前からつけたんだ」
「あ、そうだったんだ!」
「アミちゃんも、髪を結ぶと、○×グループアイドルのコに似てるよ」
「髪を結ぶって? こうやって、後ろで?」
テーブル越しにトウタが身を乗り出し、こちらに近づく。
「いや、そうじゃなくて、こう、横のほうで、2つに……ほら、やっぱり似てる。かわいい。ツインテールも似合うね」
髪を触られて、嫌な気がしない。これが、トウタに着いて行く決定打だった。

私とトウタは、ゆっくりゲームをやろうという話になり、賑やかな駅前を離れ、静かな路地へ向かった。
ここまで一緒にいてみて、全然嫌じゃない。むしろ、思ったより居心地が良い。しかも、戦隊ヒーロー似の整った顔立ちだ。
トウタなら、いいと思った。
「あ、はい、その部屋で大丈夫です。はい」
ホテルの受付をするトウタの清涼感あふれる横顔を見つめる。
彼は、2人きりになると、どんな顔をするんだろう。まさか、この爽やかスマイルをずうっとキープしてる、なんてことあるのだろうか。

「きゃあ~! もうムリっ、これ以上はムリだってぇ……!」
大丈夫だよ、ここをこうして、こうすると、……ほらっ」
大画面のモニターに映る、私の瀕死のキャラクターが、トウタがコントローラーを操作し始めた途端、素早く敵の攻撃をかわし始める。
「すごいね! さっきまで死にかけてたのに、あっという間にクリアしちゃった」
トウタからコントローラーを受け取る。
一瞬、彼の手が触れた。ぽかぽかとした温かい手だ。
気づけば、肩が触れるほど近い距離にいる。
しかも、ここはベッドの上だ。意識しないわけがない。
どうしよう、緊張してきた……そう思ったとき、
「そういえば、あのメイド服、着てみる?」
トウタのそんな言葉に、私は目を見張った。
「えっ、い、今?」
「うん、今。俺、アミちゃんが着てるのを、見てみたい」
元々着てみたかったメイド服だけど、トウタに見られると思うとなんだか恥ずかしい。でも、ここまで来たら着るしかない。


「かわいい……」
黒地に白いフリルがたくさんあしらわれたメイド服着替えた私を、しばらく見つめた後、トウタが言った。
「そんなに見られると、恥ずかしいな」
トウタが近づき、シースルーになっているメイド服の肩をそっと撫でた。
ドクン。心臓が、妙な脈を打った。
「……ご主人様、って、言ってごらん」
私を見下ろすトウタが、突然、抑揚のない声でそう言った。
戸惑いながら見上げると、彼は、さっきまでの爽やかな笑顔とは違う、感情の読めない真顔をしている。
「……、」
しばらく迷った後、
「ご主人、様……」
自然と、そう声に出す自分がいた。いつもなら、絶対にこんなこと言わないのに。
トウタに命令されると、恥ずかしさが消え、操られるように言う通りにしてしまう自分がいた。
「いいね。すごく、いい子だ」
「っ……」
そう褒められると、優しい手つきで頭を撫でられる。私は、全身がふわふわ浮いたみたいになり、ぼうっとしてしまっていた。
そのまま、トウタのたくましい腕に包み込まれ、キスをされたあたりで、私は軽く熱病患者のようになっていた。
軽々とベッドに横たえられた。頭上に持っていかれた両方の手首を、そっと押さえつけられる。
間近に感じるトウタの存在に、頭の奥がぽわんぽわんしている。
「トウタって、Sだったの?」
なぜか急に口をついて出た言葉に、自分でも驚く。
やっぱり私、少し変になってきてるのかもしれない……
「どうかな。俺、そういうふうに自分をカテゴライズしたことないから、わからない」
ゲームで盛り上がっていたときの雰囲気とは違う、どこか冷たさを感じる声で言いながら、彼が私の両手を押さえたまま、愛でるような手つきで巧みに私に触れる。
トウタは、自分の嗜好に本当に無自覚なのかな。それとも、実はSMチックなプレイが好きとわかっていてやっているのか、どっちなんだろう。どちらにせよ、上手すぎる……
「いや、まって、そんな格好……っ」
服を着たまま、後ろ向きにされ、焦る私の頭上にトウタの声が降り注ぐ。
メイド服で、こうされたかったんでしょ。お店でこのメイド服を見てるとき、アミちゃんの目がそう言ってた」
ヒラヒラのスカートの裾にトウタの手がかかる。彼の作り出す、非現実的な雰囲気に飲み込まれていく。
「かわいい。綺麗だね」
パシンッ──。柔らかな箇所を甘く叩かれ、身体が跳ねる。
「動かないで、じっとしていて」
そう言われても、お尻に振り下ろされ続ける彼の手に、私はひたすら翻弄される。
「ほら、動かないでって、言ったでしょ」
「っ、ご主人様、ごめんなさい……」
そんな恥ずかしいセリフが勝手に口から出るくらい、私は普通でない状態になっている。
「許してもらいたかったら、ちゃんと俺の言う通りにして」
そのまま、私は、トウタの下で弄ぶように可愛がられ続けた。
私はトウタの手のひらの上で転がされるのがたまらなく嬉しく、身体は反応しっぱなしだった。
あんなに良かったの、いつぶりだろう。ていうか、初めて。
元カレのことなんてもう思い出せないくらい、心も身体もトウタで占められていた。

『ちゃんと帰れたかな? 今日はありがとう。楽しかった』
帰宅してもまだ身体がふわふわしたままの私に、トウタから気遣いのメールが届く。
ああ、もう、メロメロになりそう。ていうか、もうなってる?
でも、この感じは、付き合いたい、彼女になりたいとは、なんか違う。何なんだろう、この感覚は。こんな出会いは、初めてだ。
私はまた、トウタにひざまずきたい。
トウタの言う通りにして、いい子だね、と頭を撫でられたい。
もしかして、これは、トウタのペットになりたい、服従したい願望……?
自分の中に初めて芽生えた感情に戸惑いつつ、また届いたメッセージを開く。
『今度は、どのコスプレを着てもらおうかな』
また、会ってくれるんだ。
トウタからの文章を見ただけで、嬉しくてにやけてしまう。
気まぐれでもいいから、また私を呼び出して、命令してください。私のご主人様

このウラログへのコメント

  • 芯師 2023年05月28日 06:55

    眠っていたM性を見事に引き出されましたね
    タイトルからすると、今はご主人様はいなくなったのでしょうかね

  • ルカ 2023年05月29日 15:44

    > 芯師さん

    見事に引き出されるなんて思ってもいませんでした!
    今は、う~んどうでしょうという感じです…!

  • ひげひげ 2023年12月08日 16:39

    ん?
    これは小説なんですか?
    実話?

  • ルカ 2023年12月13日 16:29

    > ひげひげさん

    お読みいただきありがとうございます♡
    ご想像におまかせします!笑♡

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