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現在進行形3

2022年07月29日 16:49

唇と、電話番号を手に入れた俺は翌日から美鈴に電話をかけた。

「今日はきてくれる?」

「そっちの方に配達ないんです」

「え~、がっかりだなぁ」

「私なんか来なくてもいいじゃないですか」

「そんなことない、来て欲しい」

「私なんか、どこがいいんですか?」

「全部! 凄くフェロモン感じるよ」

「そんなこと、初めて言われました」

「じゃ、周りの男がダメなんだ」

「うふふ、そんなこと言って…奥さん、帰って来ますよ」

「まだ大丈夫。あっ!」

「え、何です?」

「男がいるんだ?」

「いません、そんなモノ」

「じゃ、待ってる。5分でいい」

そんな電話を2日かけ続け、3日後に美鈴は裏玄関にやって来た。

「待ってたよぉ~」

中に引き入れ、彼女を抱きしめた。

「もう、こんな事しないでくだ…」

マスク越しのキスで言葉を遮る。

「だから、ダメですって…」

それでも美鈴マスク越しのキスは許してくれた。
それから、抱きしめながら数分話をして美鈴は、次の配達に向かった。

1日おきに美鈴はやって来た。マスク越しのキスが続いたが、時にマスクをずらしても、
そう起こることはなくなっていた。

午前中に猛暑日になった日の夕方、美鈴はいつものように元気にやって来た。
流石に暑かったのか、玄関を入るとマスクを外した。
生の唇にキスをする。暫く唇を重ねた後、

「こんな暑いのに抱き合うなんて」

美鈴が言った。

「じゃあ、抱き合わない」

そう言って、俺は舌を出した。

「え~、ダメですよぉ」

身を引く美鈴を捕まえて、唇を重ね、舌を捩じ込んだ。

「うぅぅ・・」

少しのためらいの後、美鈴の舌と俺の舌が触れ合った。
俺の舌で美鈴の舌を押す。美鈴は目を閉じて俺の舌を押し返す。
少し抱き寄せると、美鈴の口の中で、2人の舌が絡み合う。

2人とも、喉の奥から小さく呻きながら、互いの舌を貪り合った。
どのくらい舌を楽しんだのだろう。美鈴首筋に汗が流れる。
それを舌で掬いあげた。

「ああぁぁぁ…」

そこから、頬、唇、瞼、耳朶、俺の舌が少ししょっぱい美鈴を味わう。

「・・・やぁん・・・だめぇ・・」

俺の左手美鈴の胸にかかる。

「・・・もう、ダメ・・・」

彼女が目をとじたまま、身をそらす。

俺の右手が美鈴制服の2番目のボタンにかけられた。


続く



少しだけ僕の事を書いておきます。

定年まで少し時間があったのですが、母の介護の為に退職し、主夫をしてます。
家事や炊事をしながら、1日、夜も母と過ごしています。
妻は、まだ勤めています。僕が退職してからは、家庭内別居の生活です。
もちろん、妻は帰ってから、僕の行き届かなかった家事や、母の世話もしてます。
そんな環境で、僕は美鈴と知り合ったのです。

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