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成程話:守破離と頑固
2016年05月05日 08:33
こだわりのお話です。
一流の人間は、仕事にこだわりと誇りを持ち、車や洋服にもこだわりがある。
例えば、イチローがいい例だ。
あれほど、バッティングにこだわりを持っている男はそうそういない。
食事にも睡眠にも人一倍、いや何十倍と気を遣って仕事に備えている。
車は日産が好きで、金持ちの定番であるベンツを乗り回しているわけではない。
イチローは世界一の一流人間だが、あなたの傍にも小さなイチローがいるはずだ。
ものすごいお金持ちではないが、あなたよりお金を持っている。
仕事と趣味に集中力があり、特に仕事をしている姿は奇怪なほど真剣。
食事にもこだわりがあり、一緒に食事がしにくい。
車もベンツを買えるお金があるのに、変わったスポーツカーや国産車に乗っている。
洋服もアルマーニでビシッと決めているわけではなく、だけど身に付いている。等だ。
そういう男を一つの言葉で表現すると、「頑固」と言う。
「いい人」は成功者になれない!
里中李生著
三笠書房より
こだわりがある仕事をしている人は、たしかに「頑固」と言われたりもしますが、信頼も得ます。
茶道や剣道などの「道」において大切にされてきた、守破離(しゅはり)という精神があります。
「守は下手、破は上手、離は名人」といった具合に3段階あります。
まずは「守」からで、良いもの・師匠からの教えを徹底的に真似をする時期です。
ここが一番大変ともいわれるのですが、真似をするには真似をするだけのスキルが無いとできないのです。
次に「破」の段階で、ここでは考える必要があります。徹底的に真似て型ができたら、今度は破る時期です。
「型破り」って言葉は、型ができてから初めて破れるもので、型がないのに破るのは「型なし」といわれます。
最後に「離」。
自己の研究を集大成し、独自の境地を拓いて一流を編み出すのです。
そしてこの「離」こそが独自のこだわりであり、「頑固」といわれる所でもあります。
また「離」には終わりがありませんので、とことんこだわり続けられます。
それもこれも、「守」と「破」を全うしてからですね♪
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