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女子高生の…

2013年10月21日 15:27

昨日のログ書いてて思い出した話。

あれはもう何年前だろう、私がまだ高校生だった頃の話です。

私の通っていた学校は、少し山の方にあり、周辺は住居はあるものの通学路の一部は山の中の一本道。
ちょうど文化祭を控え、私の属する新聞部も展示の準備に終われ、すっかり陽が落ちていました。

一本道の方の道は、坂が急なので帰り道としての使用は禁止。
でも、そこはがんばって登れば近道で、他はかなり遠回り。
青春とはお腹が空くものです、空きっ腹を抱えた私は、先生に見つからないように帰り道を急ぎました。
ちなみに、当時の私は恋愛やおしゃれにはとんと興味のない、友達とアニメ漫画ゲームラノベの話で盛り上がる、いわゆる真面目系腐女子でありました(笑)

途中、ヘッドライトをつけた車に遭遇。
脇へよけて通り過ぎるのを待たないと通れない狭い道幅なので、イヤホンを耳に差したまま止まっていると、目の前で車が止まり窓が開きました。

「すみません、ちょっといいですか?」
と言われ顔を上げると、見知らぬ男性。
「はぁ」
道でも聞かれるのかと思いつつ顔を上げると、
「君、そこの学校の子?」
「ええ」
帰り道?」
「ええ、今から登校するように見えますか?」
そんなやりとり
(お腹減った…退いてもらえないと通れないしさ)
「あのね、ねぇ、お小遣いほしくない?その年頃だし、ほしいものたくさんあるでしょ?」
「ありますけど、見知らぬ人からもらうようなものでもないですし」
「あげようか?」
(なんかハァハァしだした)
「いや、いいです。それより、帰りたいので、車どけてもらえませんか?」

このあたりで、ああなんかコレどう考えてもナンパか変質者だよねー、と少し目を逸らしつつ考えていたら、
ゴソゴソと動いていたその人がドアを開けて下りてきた。

(いざとなったら股間へ鞄アタックかなー…蹴りとどっちがきくのかなー)

「あのね」
「はぁ…」

自転車にまたがった目の前に差し出される、ぷりぷりのフランクフルト
…予想通りだったけど、実際に見たのは初めてだったので、思わず無言でまじまじと観察してしまいました。

「これ、これ触ってくれたら、お小遣いあげる!舐めてくれてもいいし!」
「…どのくらい?」
女子高生にさわってもらえるんなら…えと、三千円くらい?!」

ヘッドライトの明かりの中、先からなんか汁が出てるし、ハァハァ言ってるし。

「そんなんじゃ、ゲーム一本買えないですよ」
「白いの出るまで触ってくれたら五千円あげるから!」
「いやです。第一、そこって急所なんですよね?私が爪でひっかいたりひねったり、噛みついたりしたらどうするんです?」
「え…それは…」
「大怪我して、ちん○ん断裂したら、二度と使い物にならなくなるそうですよ?やめておいた方がいいと思いますけど…」

やおい同人誌、今で言うBLを読んでいた私は、知識だけはありました。
今こそ、この無駄知識を活かすとき!
文化部育ちの非力な私ですから、腕力はありません。
なら、機先を制するしか!
気力と口先には自信がありました。

ちょっとひるみながら、男の人はまた

「じゃあ、見てるだけでいいよ!まず教えてあげるから!あのね、ここをこうやって…」
手を添えて、擦りはじめる男性。
「……」
「ていうか、キミ、キャーとか言わないの?見たことあるのっ?」
「いや、ないですけど。…きゃー」

ジト目棒読み

「えっ…」
「だから、きゃー…。どいてもらえないと帰れないんで、早く」

目の前でうなだれていくソーセージ
「じゃあ、いいです…」

そうして車は去っていきました。

それが、私の初めてのソレとの接近遭遇の出来事でした。

赤の他人に急所さらす恐怖とか、ないんでしょうか…?
女子高生って、魅力的な響きだったんでしょうねぇ…彼が期待するほどかわいくなくて、今思うと悪かったかなーなんて(^0^;)

翌日、学校の先生に変質者の報告をしたのは言うまでもありません。

このウラログへのコメント

  • goodlooking 2013年10月21日 15:42

    長いログだけど一気に読めてしまう
    凄いリアリティ
    面白すぎるよ
    こんなログ始めて
    さすが新聞部

  • あじお 2013年10月21日 20:15

    面白い!
    他の方がいうように文章がうまい。。
    ダラダラ書いてる自分がなんか・・凹むw

  • Sa-Ya 2013年10月22日 09:10

    > goodlookingさん

    ひさびさに長い文章書いたけど、楽しかったですね♪

    何かおもしろいネタ、他にもあったかなー

  • Sa-Ya 2013年10月22日 09:12

    > Nemoさん

    今思えば、無理やり車に連れ込まれたりしたら危なかったですね。
    あの道、いまでも使われてるんだろうなー危ないなー

    ナンバーは、ヘッドライトがまぶしすぎてよく見えなかったんですよね…

  • Sa-Ya 2013年10月22日 09:24

    > ユウユーさん

    あまりに予想通りすぎて、こんな人ほんとにいるんだー…と呆れちゃったところからスタートだったので、
    変に冷静にいられたみたい(笑)

    同人誌はモノによっては凄いですからねぇ…

  • Sa-Ya 2013年10月22日 09:25

    > あじおさん

    お褒めいただきありがとうございます♪
    また何か、おもしろい話を思い出したら、書いてみますね(*´∀`*)

  • 和男 2013年10月23日 09:08

    元新聞部なかなか当時の事を良く書いてありますよ
    こんな変な誘い方をする男性の方もいるわけですね

  • Sa-Ya 2013年10月25日 10:22

    > 和男さん

    インパクトあったんですよね、ほんと(笑)
    まぁ、こちらの都合をえないひとの最たるものかなと。
    しかし、自分の身を危険にさらしてまでどうこうしたいものなんですかねぇ?

  • けんじ大津 2013年10月26日 00:44

    結構ピンチなシチュエーションですけど
    何も無くてよかったです
    最近の変質者はもっと恐そうですね

  • Sa-Ya 2013年11月01日 08:11

    > けんじ大津さん

    走って逃げることもできないという。
    あの道、道幅広げるとかした方がいいんじゃないかしら…

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