【あいれすっ】10-02、｢繋がった」

「うう……」
泣く新進気鋭ちゃん。
痛かったの？
「ううん。案外痛くなかったっす」
聞くところによると、「女の子の日」が重いひとと軽いひとの個人差があり、処女喪失の痛みも同様らしい。
「ハカの痛みで恋人に身を捧げられた幸せを感じる事を認識したかったっす～」
結果的には泣いていた。
よしよし。
なでなで…なでなで…
「年下に撫でられたっす～」
屈辱なのかな？
「普通に幸せっす～」
むぎゅうう！
あ。今抱きしめたら……
ずちゅうう！
深く繋がってまうよ。
「あひぃぃ！」
喘ぐ新進気鋭ちゃん。
「初めてなのに、気持ち良すぎっす！わたし、エロい娘っすよ～」
恥ずかしさに顔を真っ赤にする。
別な恥ずかしさが既にあるような気がする。

ねえ。もっと素直に感じていいんじゃないかな？

僕は君が好きで、君は僕が好きで、やっとこ結ばれたふたり。
その幸せがあれば、それだけでいいんじゃないかな？

「兄ちゃん……ありがとっす～」

何度目かのキスを交わした。

続く。