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.松永被告の死刑確定へ=北九州監禁連続殺人―最高裁

2011年12月12日 18:38

.松永被告の死刑確定へ=北九州監禁連続殺人―最高裁

以下事件内容です。

人物
事件関係者の相関図便宜上加害者被害者としたが、状況に応じて加害者Yが被害者になったり、被害者加害者になったりした。

加害者X - 1961年4月28日生。北九州市小倉北区出身。両親は畳屋。7歳の時に父が実家の布団販売業を引き継ぐため柳川市に転居。高校卒業数年後に父の店を受け継ぎ有限会社化のちに株式会社にする。社名ワールド。1992年に詐欺罪指名手配されるまで詐欺商法を繰り返す。1992年に前妻と離婚。病的な嘘つきで自意識が強く目立ちたがり屋。饒舌でいくつもの顔を持ち、エリートを演じる傾向がある。礼儀正しく愛想が良いが、猜疑心嫉妬心が強い(アフェクションレスキャラクターの傾向) 。異常なまでに執念深く嗜虐的。神経質で臆病な面もあるが虚勢を張る。
Y - 1962年2月25日生。久留米市出身。短大を出て幼稚園教諭になる。従順で没個性的法廷では虐待の過程でXから喉を攻撃されたため、40代ながら老婆のような声になっていた。
被害者A - 2002年に脱出した少女。XとYに虐待されていた。
B - 元不動産会社勤務。Aの父。1番目に死亡。
C -農協理事長。Yの父。心配性で世間体を気にする性格。2番目に死亡。
D -主婦。Yの母。3番目に死亡。
E -歯科衛生士。Yの妹。4番目に死亡。
F -農協関連団体職員。Eの夫で、Yからみて義弟にあたる。元千葉県警警察官。Yの家族の中で唯一Yと血のつながりがない。1986年にEと結婚したが、家を出ていた義姉Yとは事件まで面識はなく、「トラブルを起こす義姉」と見ていた。5番目に死亡。
G -小学生。EとFの長女。Yからみて姪にあたる。7番目に死亡。
H -保育園児。EとFの長男でGの弟。Yからみて甥にあたる。Yの家族の中で唯一虐待を受けていなかった。6番目に死亡。
事件Y虐待事件1980年にXが卒業アルバムを見て同級生のYに電話したことで、YはXと交際が始まる。

Yの両親であるCとDはXが結婚していることでYとの交際不倫関係になっているために、Yに対してXと別れるように主張していた。XがYの父Cの資産状況だけでなく、Yの母Dの実家の資産状況をも調べており、Dは私立探偵にXの調査を依頼していた。しかし、XがYの親であるCとDに料亭で会った際に礼儀正しく好青年らしく振る舞い、CとDをすっかり懐柔した。

XはYに当初はやさしく対応していたが、Yが昔交際していた男友達の話をしたのをきっかけに暴力をふるうようになり、Yに古い日記帳を持ってくるように命じ、事細かに詰問しながら殴打するようになった。Xに信用してもらえる方法を懇願したYに対し、XはYに身体へのタバコ刺青に自分の名前を刻ませた。

1985年2月にYが実家で自殺未遂事件を起こす。このことを盾にXの暴力はさらに加速し、Yを幼稚園教諭を辞めさせたり、実家から分籍させたりした。

父娘二人監禁事件容疑者の男Xと女Yは、布団販売業を営んでいたが、二束三文の布団を高値で販売する詐欺的な商法や客を脅して無理やり布団を買わせる暴力的な商法警察の知るところとなり、詐欺罪恐喝罪で警察指名手配された。

そこで、XとYはかつて架空の新会社設立をもちかけたXの知人Bとその娘Aがいる北九州市内に潜伏するようになる。XはBの些細な軽犯罪の過去を知り、弱みにつけこみ虐待拷問をするようになる。19962月、XとYは、電気ショックを与えるなどの拷問を繰り返したり、食事を満足に与えないなどBを虐待して衰弱死させた(第1の殺人)。Xは、YとAに遺体解体を命じ、Bの遺体は海に投じられた。

XはAに対し死亡直前のBに歯型がつく程噛ませた後に写真を撮り、殺害に加担した罪悪感を受け付けさせて虐待を繰り返し、監視下に置いた。

女性監禁事件XがAを介して知り合った36歳の女性に対し、京大卒の河合塾講師を装って結婚を約束。この女性は3歳の次女を連れてXやYと同居を始める。

199612月30日から1997年3月16日にかけ、XとYは女性(36歳)と次女(当時3歳)を同市小倉南区アパート二階の四畳半和室に閉じこめ、連日暴行した。

3月16日未明、女性はすきを見て部屋の窓から路上飛び降り脱出した。

女性の逃亡後、Xらは同居していたアパートをすぐに引き払って姿をくらました。次女は女性の前夫宅の玄関前に置き去りにされた。

女性はその後、精神科に長期入院した。

一家六人監禁事件B殺害後にXは金を稼がせるためにYに大分県湯布院町でホステスとして働かせたが、YがXの元に帰ってこなくなると、XはYがBを殺したことを口実に、身内に殺人犯がいることを露見すると世間体が悪くなることを盾にYの父母および妹からXが住むマンションに呼び寄せた。また、XはYを自分の下に置くために、Yと度々会っていた妹Eを通じてX自身の自殺葬儀捏造することで、Yを呼び戻して再び支配下に置いた。そして、YにYに大分県湯布院町の勤め先の雇い主や同僚に罵詈雑言の浴びせる電話をかけさせ、自分以外に戻れる場所をなくした。

Yを再び支配下に置いた後もXはYの問題でYの父母および妹をマンションに呼び寄せて、逃亡資金などとして金品をまきあげた。さらにCに殺害現場である配管を交換させ、証拠隠滅に加担させた負い目を負わせた。さらに、Eの夫Fが頻繁に出かけるEを不審に思っていた。しかし、XはFに会った際にCの土地譲渡される問題が不履行であることやEが妊娠中絶の経験があったことを知らされて、義父Cや妻Eに不信感を募らせるように仕向けた。さらにXはFに対して良き理解者であることをアピールしながら「あなたは騙されて養子に来たんだ」「こんなに騙されて馬鹿ですね。殴るのが当然だし、殴ったって構わないですよ」とFに義父C、義母D、妻Eも殴らせた。一方で、Eが自宅の寝室にダブルベットを置いて部屋のスペースを狭くする愚痴では、XはEの側になってFを責め立てた。さらにFにB殺害現場の浴室タイルを張り替えさせ、Fに証拠隠滅の負い目を負わせた。後に、XはFに対して証拠隠滅に加担したことを蒸し返して共犯意識を負わせた。これによりFがCの一家を率いて抵抗する事態はありえなくなった。

さらに、Fは「子供たちを残して小倉に来るのは心配で中々こられない」とXに漏らしたのをきっかけに、XはEとFの子供である娘Gと息子Hを連れてくるよう説得し、8月の夏祭りをきっかけにGとHは小倉のXのマンションに呼び寄せられたが、それ以降GとHを帰さなかった。9月までにF一家4人は住民票登録上は熊本市に引っ越すという形で小学女児であるGと保育園児であるHは元々の小学校保育園に通わなくなったが、熊本市での居住実態はなくGは小学校に通わなくなった。

一家の奇妙小倉通いは続く。Xのマンション滞在時は一家4人の免許証と車のキーが取り上げられ、必要最低限のお金しか持てず、ガソリン代や駐車料金は逐一Xに報告して代金を貰い、借用書を書かされた。久留米に戻っているときも、携帯電話で頻繁に連絡を入れて、どこで何をしているのか報告しなければならなくなった。

金が足りなくなるとCは農協からお金を借りたり、Dが消費者金融から金を借りたり、EやFを退職させて退職金を作るなどして、金をつくらせた。さらに、一家4人の行動を不審に思った親類が出てきたが、一家4人は親類に対して絶縁状を送りつけ、親類から孤立化した。

Yの父母および妹一家が金を借りられなくなると、XはYの父母および妹一家を最終的に監禁状態にし、拷問によって自分たちの言うことを聞かせ、さらに個々の弱みにつけこんで互いが争うように疑心暗鬼に陥らせた。このようにして当時同じようにXの支配下におかれていたAと同様に、Yの家族はXの支配下に置かれることになった。



1998年5月、大人たちが全員死亡すると、GはXに対して、「このことは誰にも言いません。弟Hにも言わせません」として、自宅への帰宅を願い出ている。それに対し、Xは「死体をバラバラにしているから、警察に捕まっちゃうよね。Hが何もしゃべらなければいいけど、そうはいかないんじゃないかな。Hは可哀相だから、お母さん(E)のところへ行かせてやる?」と暗にHを殺すことを命じた。GはHに「お母さん(E)のところに連れて行ってあげる」とうそをつき、Yとともに、Hを殺した(第6の殺人)。Gは、大人たちの事情もわからないまま事件に巻き込まれ、殺害や遺体解体を手伝わされた。

その後、Xは「あいつは口を割りそうだから処分しなきゃいけない」とYに殺害をもちかけ、Gに満足な食事を与えず通電を繰り返し、翌6月にはYとAにGを絞殺させた。そのとき、Gは静かに横たわり、首を絞めやすいように首を持ち上げたという(第7の殺人)。

上記の事件について、XがYとその一族に遺体解体を命じた。

少女逃亡失敗監禁事件2002年1月30日少女AがXの隙をみて 北九州に住む祖父母の家へ逃亡。成功して半月ほど祖父母と一緒に暮らし アルバイト先を決めたり、国民健康保険に加入したりと生活の基盤を築き始めていた。

しかし、2月14日にXの交際相手である伯母のM(Bの姉にあたる)よりXに行方がばれ、強引に連れ戻される。

その後、少女AはXとYから体に電気を流されたり、爪をペンチではがされたりするなどの虐待を受けた。

発覚2002年3月6日少女A(当時17歳)が祖父の家に助けを求めてきたことから事件が発覚した。

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