性格診断その２

前回の続きです。

前回はエゴグラムで自分の性格の特徴を
判断してみませんか、という話だったのですが、
ここからが本題。

人には256種類以上の性格のパターンがありえますが、
残念ながら病名を宣告されるかの様に、
あなたは○○です、と断定は出来ないのが
この性格判断の難しいところ。

なぜならば人はその場の雰囲気で感情を変化させ、
臨機応変に対応する事があるから。


例えばこんな例。


ワインが大好物な女性がいたとします。

家庭の中では外聞を気にする事はないので、
1本や2本飲んだくれて、そのまま寝てしまっても
問題はありません。

しかしデートや飲み会の席での彼女の態度は
どうなるかは自ずと理解できるはずです。

まあ普通は遠慮しますよね。

いわゆる内弁慶、外弁慶という事象例なのですが、
これをエゴグラムで当てはめると
きっとこんな感じの設問になると思います。

あなたは他人の目を気にしますか

１、大いに気にする　２、比較的気にする　３、どちらでもない　４、あまり気にしない　５、全く気にしない

多分上記の女性は１番か2番を選択肢に選ぶはず。


さてここからが問題。

実はこのエゴグラム、設問に対する答えが各自の想像まかせ
であるという点で正確である、と言い切れない部分が
あります。

簡単に言えば思い起こす事象が違えば
答えも違ってくるのです。

ですから先ほどの女性が別の状況を想像した際、
答えが変化してしまうという困った点もあるんですね。

例えばこの方が異性に積極的な人で、
想像した場面が告白する場面だった場合、
選択肢は４か５を選ぶ事となり、
答えは全く変わってしまいます。

その積み重ねが結果として反映されるため、
エゴグラムも大いに変動してしまうんですね。


このようにして考えてみると
性格診断は結局のところ自分の気休めでしかないのかも
知れませんね。

血液型占いや星座別占い、九星など、ありとあらゆる
心に関連する全てのものは
自分が信じなければ信憑性に欠けると
判断してしまいますから。


ただ私はこの性格判断、とても参考にしている部分が
あります。

それは性格の触れ幅、という点。

同じ設問を見て違う状況を想像することは
別に不思議ではないのです。
体調が優れない時、気分が高揚しているとき、
眠い時、お腹がすいているとき、
失恋した時など…。

なるべくなら様々な精神状態の時に性格診断を
した方がいいと思うのです。

その全てが自分です。
例え質問の答えに嘘をついたとしても。

全ては自分を丸裸にして、自分の内面を見つけるため。

自分の認知できない内面は
自分の想像を遥かに超えてしまうと拒絶が大きく、
認めることすら困難ですが、試す価値はあると思います。

あなたの知らない内面を見つけ、認め、
それをプラスに変えていこうと考えることで
自分を成長させるきっかけにする為にも。


自分だけは自分に誠実にありたいもの。
私はそう思います。

皆さんはどう考えるでしょうか。



では、また。