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奈落の底へ・・・

2009年07月18日 08:59

案内された部屋には数は少ないけど美味しそうな手料理が並んでいた

皿や料理は一人分だが箸は二つ

どんな意味があるのか想像は容易い

小さな照明が怪しげな雰囲気をかもし出していた

個々は寝室なのでテーブルはない

ベッドの上に置かれた料理を二人で頂くことにした

ご飯に味噌汁お新香、煮野菜と煮魚

家庭的な雰囲気が嬉しい

部屋には窓があるがカーテンを閉めてある

夕暮れとはいえ隣家と接している事を考えればやはり窓を閉め、カーテンで影を遮断しないといけない

ベッドに二人で並んで座り箸を取った

彼女の箸が私の口元に

私の箸は彼女の口元に

交互に微笑みながらの食事タイム

食後の麦茶は口移しで飲み干した

ゆっくりはしていられない・・・・

やはり時間に制約がある

食後の器を片付けると同時にお風呂が沸いているからと

階下の浴室へ案内された

勿論必要以外の照明は最小限に消されている

彼女の手が私の衣服に触れ

同時に私も彼女の衣服を・・・・・

素肌になったお互いの体が浴室の前で倒れ込む

しかしここではまだ確かめ合うまで我慢をした

軽く汗を流して寝室へ戻った


大胆にも生まれたままの全裸で浴室から2階の寝室へ

彼女に手を導かれエアコンの効いた寝室

旦那さんのベッドと隣り合わせの彼女のベッド


枕もとにはティッシュ避妊具が置かれていた

避妊具は二人にあまり必要ではなかった

エアコンが効いているとは言え火照った体に上掛けはいらない

ベッド脇にある麦茶を口移しで飲み干し

お互いの舌を絡ませた

彼女の舌が日常の鬱憤を晴らすように激しく

同時に手の動き足の絡み体の悶えも激しく求めてきた

先程の家庭的で慎ましやかなおとなしい彼女とはうって変わった



抑圧された心身、日常に追い詰められ逃げ道のない生活感

いっきに爆発した

言葉では言い表せない空洞感を埋めるような気持ちが

彼女の動きから求め方から伝わって来る



まるで・・・・・・・


あまりにも時間が少ない




旦那さん





子供が





帰ってくる






そんな焦りとともに時間が過ぎてゆく





彼女も私もが奈落の底へ落ちてゆく


・・・・・・・・


・・・・・・・



・・・・




・・




あっ!








彼女が囁いた・・・・・・・・

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