他所の妻1-7／見るだけ

男はシャツの上からブラジャーのホックも、スカートのホックもファスナーも外していた
スカートが下に落ちているのも、女は分からなかった
それ程までに興奮していた
ただ、最後の一線だけは、とだけ考え続けていた

男がシャツのボタンに手を掛けたのが分かる
口を外して男に言う
「キスだけ、お願い」
「見るだけだから許して。嫌なら触らない。見るだけ」
「あぁー、見るだけ・・・」

ゆっくりと外して行き、片腕をシャツから抜く、もう片方も
ホックが外れたベージュのブラジャーをゆっくりと外すと、今まで隠されていた乳房がやっと現れた
小ぶりでも形のいい乳房の真ん中で、乳首がつんと起っている
また手を持って行き、今度は素早く掴み揉み出した
「あーん、だめ。見るだけ・・・あぁー」

「お願いひかるさん、触るだけは許して」
ここで初めて女の名前を口にする
「あーん、触るだけ・・・いいー、あぁー」
乳首を掴み少し捻ると声が漏れる
「あぁーそれだめ、いやー」
「触っているだけだよ」
「そう、さわる、あーん、いーやぁーん」


パンティストッキングの後ろに手掛けると、びくんと反応した
「だめよそれは、あー、だめ」
「見るだけならいいと、さっき約束してくれたよ」
「えっ、そう見るのはいい・・・あーんいい」
膝まで持って行くと、足で下まで下げる
「さあ取って」
脚を使って上手く脱ぐ女
その瞬間に男は乳首に吸い付き、舌で突付く
「あーんそれだめ、いいー、止めてあーん」


乳房を舐めながらドアに女を押し付け、男は急いで服を脱いだ
全て脱ぎ捨て、裸になると女を抱いて中に入って行く
何処でも同じ造りで、大きなベッドが真ん中にどーんと居座っている
その横には二人がけのソファとテーブル
テレビに冷蔵庫、一番奥に浴室
何の変哲も無い造りだった

一瞬ソファかベッドか？と迷ったがベッドにした
抱き抱えている男の首にすがり付き、腰に女は両脚を組んで挟んでいた
口を合わせ、舌に吸い付いている
おやまあ、と思ってしまう
女のお腹の真ん中には、これ見よがしに勃起したペニスが埋まっていた