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(創作) 『S(エス) 陸』

2008年08月26日 17:42

(創作) 『S(エス) 陸』

後始末 赤い束縛』
  
   
   
   
  
恍惚の表情を浮べ彼女は夢の中にいる

本人は何度目かは覚えてはいないだろう

ただ 今回は彼女が気がつくまで待つわけにはいかない

わたしは ゆっくりと鞭を振り上げる

そして彼女の身体に振り下ろす

ピシッ

そう音をたて彼女の身体の蝋の花びらを弾き飛ばす

彼女の身体が鞭に応え浮き上がる

立て続けに数回打ち付ける

「うっ   は、はぁ」

大きくつまっていた息を吐き出すように

彼女は意識を取り戻す

うつろな意識で 打ち据えられる鞭をみる

確実に彼女の身体は進化している

まるで愛撫を受け入れるように鞭を受け入れる

蝋、鞭 先ほどまで彼女の表情を恐怖に追い込んだものは

今は 彼女にとって快感を与えてくれる愛しき玩具となった

彼女を抱き起こし 椅子から降ろす

立つことを維持出来ずに座り込む

そして崩れ落ちる

数々の責めを受け入れた彼女の身体は疲労が蓄積され

自らの力で体勢すら維持できないでいた

彼女の髪を掴み 彼女が先ほど作った水溜りを見せた

「行儀の悪い子だ」

「ご、ごめんなさい」

「前 猫を飼ったことがあったな」

「はい」

「躾はどうしたっけ?」

「それは. . . . . . . .」

彼女は 何を言いたいのか理解した

以前飼っていた猫が部屋でした時

猫の顔を押し付け躾けた

彼女はそれを思い出したに違いない

それは正しい だが 半分正解

彼女は這いながら自ら作った水溜りに近づき

そして顔を押し付けた

彼女からしたらそれで終わりと思ったに違いない

「あの、掃除するので雑巾を」

「何故?」

「えっ?」

雑巾で何をする?」

「ふき取りを」

「猫の躾けはそれでいい、お前は猫か?」

「いえ、、」

「猫と人の躾が同じでいいはずがないだろ」

「そんな いったい どうす、、、、」

頭のいい女だ 何をさせたいか理解したようだ

泣きそうな顔になっている

しかし わたしの表情は崩れない

「わかりました. . . . . . . .」

彼女は自分の小水で出来た水溜りに口をつけた

そしてそれを吸い始めた

わたしは窓を閉め 椅子にすわりそれをみる

外の音は一切閉ざされ部屋には

彼女のすする音だけが響いた

時々 むせては咳き込む

そして涙目でわたしを見る

わたしは表面上は冷静にそれを見ている

しかし心の中は穏やかではなかった

何度も身体を重ね 抱きしめた最愛の女

しかし 今 目の前にいる彼女は昨日までの彼女ではない

非日常の中に融け 新たな喜びに目覚めた女

より従順に より淫らに 

性奴隷として生まれ変わりつつある女

全てを飲みつくし舐め尽し 彼女はそこに座っていた

目を閉じ 舌で唇を舐めながら座っていた

この屈辱的ともいえる行為をやり遂げ

それすらも悦びに置き換える 

その瞬間をわたしは目の当たりにした

わたしは彼女の横に次の道具を放り投げた

彼女はそれを見る

今までのような表情は見せない

彼女は気づいたのだろう

例えそれが何であろうと最後は悦びを与えてくれる

彼女はそれを無造作に身体に巻きつけ

白い肌に無造作に巻きつく赤

その美しさに一瞬 目を奪われた

わたしの元へ犬のように近づいてくる

そしてわたしの足元に座り見上げる

わたしは彼女の髪を束ねているゴムを外す

そして飼い犬を誉めるように髪を撫でる

彼女恍惚の笑みを浮かべる そして口をひらく

「つ、、つぎを. . . . .」

非日常に完全に屈した女がいた

そしてわたしに服従する女


ただ その瞬間 この非日常という時間が

彼女に傾いていくような気がした


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