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仮面の告白 61

2008年07月26日 17:17

この夏 クライマーズ・ハイという映画が公開されています
1985年 8月12日に羽田~伊丹に向けて飛んだJL123便が御巣鷹山に墜落した事故を描いています
私はこの映画を見れそうにありません
予告編を見ただけで、心が痛くなるからです

1985年の8月というのは、私にとっても大きなターニング・ポイントでした
前年の暮れに勤めていた会社を辞め、イギリス語学勉強を決めていました
10月からの新学期を前に約1ヶ月イギリスを回ってみる計画をたて、8月26日に出発予定でした
そんな準備に追われていた中での事故でした

そんな中に私の知り合いが一人犠牲になりました
彼は会社の同僚二人で東京に日帰り出張
朝 飛行機東京へ、そして帰りはJL123便に予約が入っていました
彼はパイロット志望だったくらいの飛行機マニア
その同僚は、鉄道マニアでした
先に仕事が終った同僚は
俺・・新幹線で先に帰るよ!!明日また・・

おう・・お疲れ!!

明るく返事が返ってきて、別れたそうです

そして事故が起こり大混乱
会社の方には出張計画書にJL123便帰着と記載された報告書が残っていました
当時は携帯も無い時代・・何も知らない同僚は無事に新幹線帰宅
自宅に着いた途端、会社から連絡を受けた奥さんが出掛ける準備をしていたところでした
まるで幽霊をみるような目をして奥さんは立ち尽くしたそうです
                            飛行機が落ちた・・乗っているかもしれない・・って会社から連絡を受けたの・・

えっ!!まさか・・

運命っていうものがあるならこれこそ運命なのでしょう・・
前方席が好きだった彼の遺体は発見されず遺体のない葬式が行われたそうです
飛行機マニアの彼にロンドン行きの相談をしました

直行で行っても面白くないからSQ(シンガポール経由)とかCX(香港経由)で飛んでストップオーバーして帰ったら?
安売りチケット探してあげるよ!!

私が使用したチケットはその彼が用意してくれた物でした
そのチケットは今でも持っています
生きていれば今年還暦の60歳です
どんなナイスミドルになっていただろう・・
飛行機に乗る時に良く思い出すのです

新幹線で帰った同僚はその後順調に出世をして、今年定年を迎えます
彼は今でも友人の家族の後見人になり、その家族を支えているそうです
お酒が入ると今でも
どうして・・一緒に新幹線で帰ろう!!って誘わなかったんだろう?
と泣くのだそうです
もし・・彼が生きていたら・・
私も少し運命が変わっていたかもしれません
そんな色々な思いが交錯して、私はこの映画が冷静に見れないと思うのです

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