みどり-157

「街に出て、お買い物にでも行かない?」
「警備している人間を見付け様としているな?」
「うふふ、そう」
「あまり、キョロキョロしないでくれよ」
「分かっているって」


お土産を雅恵もあたしも一杯買って、
男二人は両手に大変
一人見付けました、ヨーロッパ人で、
人種も国籍も分からない、でもラテン系
今日は誰もお昼を食べていません
お腹の事なんて気が回らなかった
食欲旺盛なあたしでさえ
と言う訳で早めの夕食をホテルの外で取っています
勿論シーフード・・・美味しい
男二人はビールとワイン
雅恵とあたしはカクテルを一杯だけ

「もう名前考えたんだ。　きえ、来恵と書く」
「めぐみが来る・・・何ていい名前
　私の一字を入れてくれて
　私にも言っていなかったのに」
「三人同時に聞いて欲しかった。　ご免、雅恵」
「いいの。　一緒の方がいいわ」
「それでは、私も言おうか、知佳いい?」
「早く教えて、貴方」

こうぢ、さちがせん、幸千
いい名前、こうぢ
こうじって沢山いるけど、こう書くの何て見た事ない
へー良いなー・・・来恵と幸千
しあわせもめぐみもいっぱいくる
二人で一つに繋がる

「この二人、結婚させる。　あたし決めた」
「それ最高。　私も賛成
　下の子二人もくっ付けようよ、ねえ知佳」
「素晴らしいじゃない、そうしよう
　一寸待ってね、近親関係には成らないよね？」

　　　　　　　・・・つづく