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メイキング

2005年12月31日 23:59

肉屋にとって年末年始というのは、とにかくすき焼きしゃぶしゃぶ用の牛肉が売れる時期です。
なぜ需要が高まるのか正確なところはわかりませんが、年の瀬正月ぐらいは贅沢をしようという意識が根底になるのだと思います。
そんなわけでエンドウさんがアルバイトをしている肉屋でも、ここぞとばかりに平素では絶対に売れないような和牛を大量入荷して販売していました。
定番の商品を下げて、国産牛や和牛押し出していますからそればかり切ることになりますし、そればかり売れます。そしてまた切る・・・という繰り返しでした。
もう飽き飽きするほど切って、客足がまばらとなって閉店時間が差し迫った頃、ようやく製造を終えることができました。
仕事納めならぬ、切り納めです。

今年は肉をよく切った年でしたが、文章もまたよく書いた年でした。
それはデジカフェに登録したということに起因するのですが、自分自身もここまで文章を書くことになるとは思いませんでした。
しかも一言二言の短文や、さっと読めるような短文が主流という中で、あえてエッセイを掲載していましたから拍車がかかります。
登録してから数ヶ月は思い立ったときに綴るというスタンスで書いていました。ログを遡ってみると、5月は特に精力的に書いていますね。
しかし、次第に面倒になってきたのか更新頻度が落ちてゆきます。特に体重が57キロまで落ちるという過去数年において最悪の夏バテも影響し、9月にはわずか3本しか書いていません。
そこで力尽きてしまう可能性もあったのですが、文章を書く練習をしたいという気持ちが後押しをしました。それを受けて、毎週オモテ・ウラ合わせて2本のエッセイを掲載するという目標を決めて、10月の初頭から今まで書き続けてみました。

常連の方はご存知のとおり、エンドウさんのデジログは長文です。
毎回、ワードの初期設定で2ページ分を目安に書いています。書き上げてみると2000字程度になりますから、これは実に原稿用紙5枚分に相当します。
さらに10月からはオモテもウラも同じ日に書いていましたから、週末の一日は原稿用紙10枚を書き上げるということをしてきたわけです。
1本あたりの所要時間は最速で一時間、長くても1時間ぐらいあれば書くことができます。なかなかハイペースかもしれません。
それは楽しくもありましたが、苦しい面があったのも事実です。

そもそも、エンドウさんは文章を書くことが苦手でした。
特に義務教育において長期休暇の際に必ず課された読書感想文は苦手を通り越して大嫌いでした。
とにかく何を書いていいのかわからない。
本を読んだ感想なんて、おもしろいとか悲しいという抽象的なことしか思い浮かびませんでしたから、原稿用紙3~5枚を埋めるのは苦痛以外の何者でもありませんでした。
泣く泣く、本文の要約で字数をかせぎ、ちょこっとだけ感想を添えるという作業をしていました。いまだに現物が残っていますが、もう見たくもありません。
転機というものがあったのならば、高校一年のときに書いた読書感想文がそれに当たるかと思います。
当時のエンドウさんは何を考えたのか、小説ではなく詩集で課題に取り組みました。短い言葉で綴られた詩と、それに似合った写真から受けたイメージを拙い文章で書き上げたそれは、教科担当の先生に好評を得るものでした。
その出来事が少年の気持ちにどれほどの開放を与えたのでしょうか。
以降において、文章はエンドウさんの一部となっていきます。

これはエンドウさんが、ユング心理学で言うところの内向型の人間であることと関係があるのだと思います。
心の方向、つまり関心事が自分の内側に向かっているために、自分を客観視することになる文章とは相性がいいんですよ。小中学校時代はただ本の表面をなぞるだけで、そこに感想を付けようとしていたわけですから、うまくいくはずがありません。
ですから、詩集を読んで自分の中に構築されたイメージを文章化した読書感想文が認められたことにより、自分にあったスタイル無意識的に知ったのです。
以降はあらゆる文章が内発的にかかれました。
大学のレポートは参考文献なんてほとんど使いませんでした。テーマに対する知識と考えだけを頼りに思うままに書き上げて、格好を付けるためだけに参考文献を付すというでたらめな方法をとっていました。

デジログエンドウさんが前々から考えていたことや、ふと思いついたエロネタに肉付けをして作られるものです。
書き上げたものは、誤字脱字を大雑把に直したらすぐに掲載します。本当は数日間寝かせておいて、後日推敲をしたほうが完成度が上がるらしいのですが、やっていません。メンドクサイので。
そんなこんなでドタバタと書いているエッセイなのですが、自分の内面を客観的に表現する手段なので、なんだかんだ言っても好きなことです。
ですから、俺のログをおもしろいといってくれる人がいるというのは非常に嬉しいことなんですよ。
これにて今年は書き納めとなりますが、願わくば来年もまたエンドウさんの書くものを目にして欲しいと思ったりします。
では、よいお年を。

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