エスパドリーユ

最近あまりにも外に出る機会も減り、
面白い出来事もなかやか無いので、
何となく思いついた事を書いてみます。

昔まだ若かりし頃、一丁前に彼女と呼べる女性がいました。

まだどちらも学生だったので、お金も無かったけれど、

一緒にいる事がとても大切で、楽しかったんです。

色々な事情があり、最終的には一緒にはなれなかったんですが、

とても、へーーーー。と思った事がありました。


ファッションについて、私はどちらかと言うと保守的で、いつも同じジーンズにTシャツかポロシャツだったんですが、

彼女はそれなりにオシャレで、どちらかと言うとカラフルな服を着ていました。


で、『いつもオシャレな服を着てるよね』って言ったら、

女性にはその年代でないと着れないものがあって、その時に着ないともう一生着れないから。

と言うんです。

そんなもんかー？

と思いはしたものの、その時はあまり気にも留めなかったんですが、

ある時彼女がとても面白い靴を履いていて、

えーそれ何？　スリッパ？？

と言ったら、


これはスペインの『エスパドリーユ』って言うんだよ。

と教えてくれました。

サンダルの様でサンダルで無く、スリッパの様でスリッパでもない。
ましてヒールのついたパンプスでもない。


でも、彼女の軽い感じのワンピースにエスパドリーユがとても似合っていて、何よりも夏を感じるファッションだったんです。


で、今の梅雨前になると、この梅雨が明けたらエスパドリーユの季節が来るな。

と思える様になりました。


そして今でも、海や街でもエスパドリーユを履いている女性を見るたび、彼女ではないか？とドキッとします。


こんなところに居るはずも無いののに、、。