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【お題日記】初デートで気を付けること #6

2019年09月16日 13:36

(#5からのつづき)

その日の12時45分頃、僕は下見をしていたパスタ屋さんのドアを開け、彼女を先に入れて、続いて自分が入っていった。

彼女は軽く店内を見渡した。こじんまりとしたアンティーク調の店内で、8割がた席は埋まっていた。若い人の話し声で、明るく活気のある雰囲気だった。

僕が空席を探すと、幸い2人席が空いていた。店員さんに座っていいか確認し、彼女を案内した。

2人で向かい合って座り、メニューを広げた。

「うわぁ、いいな、こういうのってほんとに久しぶりで… うちの方は田舎だし、子どもがいるから…」

彼女はメニューを見ながら独り言のようにつぶやき、ゆっくりと顔を上げて、僕の顔を見た。彼女の頬は、ほんのり上気しているように思えた。

彼女のその仕草に、僕の胸は高鳴り、下腹にギュッと心地よい痛みを覚えた。

2人でメニューをひととおり見て、映画の時間もあるし、早く出来そうなランチメニューを頼んだ。僕はペペロンチーノ彼女ジェノベーゼ

ドリンクセルフだったので、2人で席を立って取りに行った。彼女が先にオレンジジュースを注ぎ、僕がアイスコーヒーを注いでいると、彼女は、はい、とガムシロとミルクポーションを手渡してくれた。

席に戻って、軽くグラスを掲げて2人でドリンクを飲む。見つめ合う視線を少し避けて、2人とも下を向く。

(何か話さなきゃ)

池袋は…」
と言う僕の言葉をさえぎって、
「ほんと久しぶり、若い時にはよく来たけどね。」
彼女
僕は、ちょっと首をかしげて、「でも、電車で一本だよね?」
「ん?ううん。私、千葉だよ」
「??」
大丈夫?まぁ、色んな女性がいるからねぇー」
彼女は、オレンジジュースストロークルクルと回して言った。
何か嫌な予感がしたが、僕は彼女に合わせて会話を続けようとし、2人の住んでいるところや以前に住んでいたところの話をした。
また彼女笑顔で話すことができた。

そこへ、パスタが運ばれてきた。

店員さんが来た時、彼女はチラッとスマホを見た。
僕は……
スマホは見なかった。もし見たら、この楽しい時間が終わってしまうような気がして…

2人でパスタを食べたはじめた。
とても美味しかった。
2人で喜んだ。

と、彼女が言った、
「ほんとに私でいいの?」

(目の前にいる女の人は、何を言っているのだろう?)

僕はなんだか、頭がクラクラしてきた。

(あっ、これはNさんが言っていた、男にすぐにダメ出しされた話のつながりか?)
(いや、Nさん?)
(…だとしても、しなくてもいい)

僕は…
満面の笑みでこっくりとうなずいた。

それに対し、彼女は複雑な表情。

と、その時、彼女スマホバイブが鳴り、彼女スマホを見て、意を決したような顔になった。

「あなた、1時の待ち合わせ?」

彼女の言葉に、僕はぶん殴られた。呆然としている僕に、彼女はさらに言った。

「あのー、お名前は?」


(つづく)

このデジログへのコメント

  • シュージ☆ 2019年09月16日 22:15

    > somariさん

    毎度すみませんねー

    って、ここまでくれば、次はどうなるかわかるでしょ!

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