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繋がる刹那・・・その7

2018年09月08日 15:31

繋がる刹那・・・その7

繋がる刹那・・・その7が最新ページなんだけど

ホントはこういう展開になるはずじゃなかったのよ
ここは、はい!ぽい!って感じで次に進む予定だったんだけど
あたしっていつもこうなのよね・・・
書いているうちにストーリーが勝手に方向を決めちゃうみたいな・・・う~ん


・・・繋がる刹那・・・その7・・・

きっとそうなんだわ、夏樹さんが京子たちの事を許していないのかそういう問題ではないのかは分からないけど、夏樹さんの方が京子たちに会うつもりがない、もっと言えば夏樹さんが京子たちを拒絶している

確か夏樹さんこう言ってたのよね・・・「もういい・・・」って
きっとこの言葉が夏樹さんの京子たちに対しての感情の全てだったんだわ
でも、それじゃどうしてあの日わざと京子に見せつけるように雪子さんと歩いていたんだろう?
そんな行動に出たあの日の夏樹さんは京子にいったい何を伝えたかったんだろう?

確かにあのままの京子では夏樹さんを恨む事でしか生きる目的を見つけられない
そしてそんな京子の感情を逆なでする事で京子の心の中にある何かを動かそうとした
それは夏樹さんから聞かされたから何となく分かるけど・・・でも、それだけなのかしら?

「どうしたんですか直美さん?」

「えっ?あっ、ちょっと考え事してたみたい・・・ははは」

直美は運ばれてきたミルクティーを一口飲むと

「あっ、お砂糖を入れるの忘れちゃった・・・ははは、ダメね私って」

「もしかしたら・・・直美さんだったらもしかしたら・・・」

「えっ?私がどうかした?」

「いえ、ただちょっと・・・」

「何よ、ただちょっとって」

「いえ・・・別に・・・」

「別にって、そう言われると余計に気になるじゃない?何?何よ?なになになに?」

「いえ別に・・・ちょっと思っただけですから?」

「だ~か~ら!主語がないわよ!主語が!」

「はは・・・直美さんて面白いですね」

面白い?私が?」

「自分でそう思って言っていないところなんか特に」

「そうかな~?で、さっきの主語は何だったの?」

「いえ別に大した事じゃないんですけど」

「大した事じゃないなら言いなさいよ」

「はあ・・・もしですよ、もしですからね」

「な~に?カメさんでも出てくるの?」

「あはは・・・そういう発想とかもですけど、もしの話ですから怒らないで下さいね」

大丈夫、私って怒った事ないから」

「あの・・・一度もが入っていないんですけど」

「気にしない気にしない手に鹿せんべい・・・うん、これは新しいわ」

「なんですかそれ?」

「気にしない気にし・・・ちょっとリピートかかっちゃうじゃない」

「あはは・・・」

「まあ、怒らないから言ってみてよ」

「はあ・・・それじゃ言いますけど、もし父さんが母さんじゃなくて直美さんと結婚していたらってちょっと思ったんですよ」

「私と?夏樹さんが?そんなの分かりきってるじゃない、私なんか1年もしないうちにポイされちゃうわよ」

「そうかな~?」

「なに?そうかな~って、もしかして2年は持つって?それとも半年しか持たないって?」

「そうじゃなくて、もし父さんと直美さんだったらきっと上手くいってたんじゃないかなって?」

「へっ・・・?」

「いえ、何となくちょっと思っただけですから気にしないで下さい」

「そんな事よりこれからどうするの?」

「どうするって父さんとって事ですか?」

「違うわよ、省吾君はいくつになるの?いくつか知らないけどもういい歳でしょ?それなのにいつまでもお母さんのところにいてお母さんの世話になってこの先もそうやって生きていくの?」

「それは・・・」

「それはな~に?お父さんがあ~だったから?お父さんがこうだっから?だから自分たちが苦労するはめになったって?だから高校卒業出来なかったって?だからいいとこに就職が出来なかったって?この先もそうやってお父さんが悪いのお父さんのせいでこうなったのあ~なったのって言いながら生きていくわけ?余計なお世話なのは分かってるけどさ、そういうのってイライラするのよね、言い方を変えればウザいって言うのかしら?」

「確かにそれは・・・」

「確かにそれは・・・なに?省吾君は楽しい?そんな毎日って・・・家族みんなで父親の悪口を言い合って、それどころか父親の悪口でまとまってるみたいな家族じゃないの?省吾君はそんな毎日が楽しいって思えるの?」

「別にそういうわけじゃ・・・」

「まだ分かってないのね?別にそういうわけじゃからの言い訳三昧でも言うつもり?まあ私の問題じゃないしこれで私が省吾君に嫌われようがどうなろうが私は痛くもかゆくもないし・・・省吾君も分かってるんでしょ?違う?」

あまりにも的を得た直美の言葉に省吾は返す言葉が見つからなかった

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