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「黄色い星の子供たち」レビュー☆

2018年01月22日 01:15

「黄色い星の子供たち」レビュー☆

メラニー・ロラン主演他。夜明け前パリで奪われた、ささやかな幸せ。昨日まで母に抱かれていた子供たちの運命は―?ナチス占領下のパリユダヤ人は胸に黄色い星をつけることが義務付けられた。11歳のジョー(ユゴ・ルヴェルデ)は、星をつけて学校に行くのが嫌だったし、公園映画館遊園地への立ち入りが禁じられたことに腹を立てていた。何かが変わろうとしていることは、わかっていた。それでもジョーと家族は、ささやかな幸せが続くことを信じていた。フランス警察の荒々しいノックの音に、たたき起こされるまでは―。1942年7月16日夜明け前パリで始まったユダヤ人一斉検挙。子供も女性も、赤ん坊さえも、1万3000万人ものユダヤ人がヴェル・ディヴ(冬季競輪場)に押し込められ、5日間水、食料もなく放置された。自らも謙虚されたシェインバウム医師(ジャン・レノ)が一人で、人々の治療を引き受けていた。そこに赤十字から派遣された看護師アネット・モノ(メラニー・ロナン)が加わるが、とても追いつかない。だあ、それは信じがたい出来事の、ほんの始まりに過ぎなかった―。今、明かされる、フランス政府による史上最大のユダヤ人一斉検挙。家族と引き裂かれながらも、過酷な運命を懸命に生きた子供たちの<真実>の物語。

8/10点!!少しずつ少しずつ追いやられて気付いたらガス室だったという、現代でもあり得そうなのがとても恐ろしい史実です。自分たちが選んだ政治家公約と違う方向へ暴走を初めて、他人事のように見ていたらもう誰も止められないレベルの戦争になっていたみたいな。ヴェル・ディヴの次に送られるフランス収容所では、修道女がお菓子差し入れに来たり、ラジオの音楽でダンスをしたりと、酷い環境下だけれど、まだ希望がある感じで描かれていて、それが返ってゾッとしました。ヴェル・ディヴでフランス軍人が「もううんざりだ。」と言う場面でアネットが食ってかかりますが、家族を人質に取られていて、即銃殺だとわかっていて、他人のために動ける人はどのくらいいるのだろう?パリ市民が1万人以上を匿ったり逃がしたりしたとは言いますが、ヴェル・ディヴという大きな場所で明らかに虐待行為をされている1万人3000人強は助けられなかったんですよね。フランスにはレジスタンスがたくさんいたイメージがありましたが、ヴェル・ディヴに忍び込むことも移送列車を襲うこともできなかったんですよね。この時代のフランスはとても複雑なのでその場にいないとわからないことなのかも知れませんが、もし自分がヴェル・ディヴやフランス収容所の現状を目撃してしまって、何もしないというのは多分無理です。でも、フランス軍人じゃないですけど、「苦渋の決断」とか言いながら何もしないで見なかったことに出来る人も同じくらいいるってことの結果ですよね。それに今は世界的にもご近所付き合いが希薄になっているから、隣人が捕まっていても何も感じない人がさらに増えていると思いますし。助ける側だったら助け合いの力を信じたいけど、助けられる側だったら信じられないだろうなという何とも人間の弱さと強さと無知を浮き彫りにした作品。ヴェル・ディヴから移送された子供は1人も助からなかったという事実が絶望しかないです・・・。2011年公開。

このデジログへのコメント

  • はらぺこ 2018年01月22日 19:16

    とっても、重い史実のお話なのですね(>_<)

    映画だからこそ、、感じれる事もいっぱい
    ですよね。。。

  • ユリ 2018年01月23日 00:07

    > はらぺこさん
    うーん、でもフランス側の言い訳のような映画でもありました。でも評価は高い作品で関連映画もたくさんあるので、比較するためにも見ておいて損はないと思います(^^)

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