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「否定と肯定」レビュー☆

2017年12月15日 00:06

「否定と肯定」レビュー☆

レイチェル・ワイズ主演他。ユダヤ人女性歴史学者デボラ・E・リップシュタット(レイチェル・ワイズ)は、自著「ホロコースト真実」でイギリス歴史家ディヴィッド・アーヴィング(ティモシー・スポール)が唱える“ホロコースト否定論”の主張を看過できず、真っ向から否定していた。しかしアーヴィンはリップシュタットを名誉棄損で提訴する。異例の法廷対決を行うことになり、訴えられた側に立証責任がある英国の司法制度の中で、リップシュタットは“ホロコースト否定論”を崩す必要があった。彼女のために、英国人による大弁護団が組織され、アウシュビッツの現地調査に繰り出すなど、歴史の真実の追及が始まった。そして2000年1月、多くのマスコミが注目する中、王立裁判所裁判が始まる。このかつてない歴史裁判の行方は―。ナチスによる大量虐殺真実か、虚構か。ユダヤ人歴史学者ホロコースト否定論者の前代未聞の対決を映画化

9/10点!!2000年と言うごく最近に、こんな驚くべき裁判と、ネオナチ反ユダヤ主義者と呼ばれる人たちがイギリスヨーロッパに未だに沢山いるという事実に衝撃を受けました。あと、レイチェル・ワイズの変わらぬ美魔女ぶりと(笑)、イギリスの王立裁判所がお城のように可愛らしく、裁判に参加する人たちが皆モーツァルトみたいなカツラを被ると言う事実にも、衝撃(笑)今もあのカツラを被って裁判しているのかしら?と気になって集中出来ず(*゜Q゜*) 映画は、驚くべき裁判の行方とリップシュタットの成長と、信念とは何か?の3つの軸が、見事なバランスで描かれており、登場人物の発言の背景や意図をかみ砕こうとしている内に置いてけぼりになりそうな、非常に高いレベルのディベート映画でした。リップシュタットもアーヴィングも、学者と呼ばれる人たちは自らの確固たる信念や研究に揺るぎない自信を持っていて、変わり者で人の意見を聞かない人が多いです(^_^;)リップシュタットは、典型的ユダヤアメリカ人で、ジャスティスオンリー、間違っている意見は叩き潰すのみという考えを持っている感情型の女性。そんな彼女を軽々とかわしながら、裁判を冷静に確実に進めていくイギリス弁護団の優秀さに舌を巻きました(*゜Q゜*)裁判シーンは、登場人物と一緒に資料を見て、答弁を聞いて、渦中にいるような描写で、これまで自らの信念を他人に委ねた事がないリップシュタットが弁護団と団結していく成長していく様が素晴らしかったです。これまでアーヴィングに対し、意見すら戦わせる価値がないという考えだった彼女が、その意義を身をもって知れただけでも十分に裁判の意味があったのではないでしょうか。アーヴィングは、なぜ弁護団なしで勝てると思ったのでしょう?(^^;) はなから勝つ気はなく、再び成り上がるためのパフォーマンスだったのかな?リップシュタットとアーヴィング主張は違えど、信念は誰にも否定することは出来ないと、場を治めた裁判官も見事でした。信念から事実を歪曲するのは、人として学者として恥ずべき事だけれど、その人の根底にある考えを否定するのは、違うのだなと、ホロコーストの新たな見方と共に、とても勉強になる秀作です(*^¬^*) 2017年公開。

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