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「ヒトラーの忘れもの」レビュー☆

2017年10月17日 23:24

「ヒトラーの忘れもの」レビュー☆

ローラン・ムラ主演他。1945年5月、ナチスドイツによる5年間の占領から解放されたデンマークドイツ軍海岸線に埋めた無数の地雷を撤去するため、捕虜ドイツ兵たちが駆り出された。駆り出された11名の少年兵は地雷を扱った経験がほとんどない。彼らを監督するデンマーク軍のラスムスン軍曹ローラン・ムラ)は、全員があどけない少年であることに驚くが、初対面の彼らに容赦ない暴力と罵声を浴びせる。祖国への帰郷を夢見て過酷な任務に取り組み、一人また一人と命を落としていく少年兵たち。そんな様子を見て、ナチを激しく憎んでいたラスムスンも、彼らにその罪を償わせることに疑問を抱くようになる。やがてラスムスンは、任務をやり遂げて帰郷を願う少年たちの願いを叶えてやろうと胸に誓うようになるが、その先には思いがけない新たな苦難が待ち受け、ラスムスンは重大な決断を迫られるのだった・・・。第二次大戦直後のデンマーク。大人たちが残した理不尽な任務。少年たちが見つけるのは、憎しみか明日への希望か―ナチが埋めた200万個の地雷を撤去したのは、異国に置き去られたドイツの少年兵たちだった―2017年度アカデミー賞外国映画賞ノミネート作品。

10/10点!!「ハートロッカー」なんかより数倍観るのが辛いし、空気の張り詰め方が半端ないです。もう最初の爆発前から「あー最後まで観れないかも。」という呼吸をするタイミングがわからない緊迫感。15歳前後くらいかな?やりきれないです。「助けてお母さん」と泣き叫ぶ少年たちとそれでも泣かずに歯を食いしばり乗り越えようとする少年たちを見て、ラスムスンは正気に戻ったりまた引き戻されたりでしたが、実際は「間違ってる。」と思わなかったのかな。でも、じゃあ、ドイツが埋めた地雷は誰が撤去するの?と言われたらドイツの成人兵くらいしか答えが見つからないのですが、この撤去作業で21世紀まで残された地雷は、デンマークが自国で撤去作業をしているんですよね。戦争は後々まで被害が残るものだけど、核とか地雷とか明らかな形で復興不可になってしまうものだけでも使用禁止にして欲しいと切に願いました(>_<)空が凄く高い青い海と白い砂浜なのに、誰もいない。誰も空も海も見ていない。心が繋がりそうになっても敵と味方の間に広がる一線。国と人は繋がっているけれど、その足並みが大きくずれていくのも戦争なのだと思いました。二次大戦ドイツから子どもを守ろうとしたレジスタンス国境請負人などはいましたが、ドイツの子を守ろうとしたラスムスンみたいな人はどれくらいいたのだろう?と戦後の知らない歴史を勉強し直したくなりました。2016年公開。

このデジログへのコメント

  • はらぺこ 2017年10月17日 23:46

    是非、、、観たい!
    そう思える魂を感じたレビュー。。。

    映画って、、本当に良いですよね。。
    色々と経験させてくれる。(*^^*

  • ユリ 2017年10月18日 01:15

    > はらぺこさん
    雰囲気的には静かな映画なのですが、すごくズシンときます。おすすめです。映画や本は行けない場所の情報や素敵さを教えてくれる私には必須なコンテンツです。

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