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「二重生活」レビュー☆

2016年06月28日 21:05

「二重生活」レビュー☆

門脇麦主演他。理由なき尾行、はじめました。大学院哲学を学ぶ平凡な学生・珠(門脇麦)。同棲しているゲームデザイナー恋人、卓也(菅田将暉)との日々は、穏やかなものだった。ところがそんな毎日は、担当教授リリー・フランキー)から修士論文の題材に“哲学尾行”の実践を持ちかけられたことで一変する。それは、無作為に選んだ対象を追ういわば“理由なき尾行”。半信半疑ではじめた、隣人、石坂(長谷川博己)への尾行だったが、彼の秘密が明らかになっていくにつれ、珠は異常なほどの胸の高鳴りを感じ、やがてその禁断の行為にのめり込んでいく―。リアルカメラワークが伝える尾行による高揚感と胸騒ぎ、そして、その果てに浮かび上がるそれぞれの二重生活の向こう側にある孤独に、気づけば日常と内面までも浸食されてゆく―これは、ひとりの女性の心の成長物語。これまでの日本映画にはない、全く新しい心理エンターテイメントの誕生である。

9/10点!!原作は未読です。とても良かったので、小池真理子さんの本は一冊も読んだ事はないのですが読んでみたくなりました。でも、麦ちゃんと長谷川さんのぶつかり合いが凄く良かったからかも知れません。門脇麦ちゃんは、無防備な色気と不思議さを併せ持った女優さんで、観れば観るほど目が離せなくなります(*^¬^*) 映画は、珠が対象者を追いかける目線と、その珠を追いかける私=観客の目線でストーリーが展開されていくのが、余り経験のない見方で面白かったです。冒頭の起き抜けの菅田くんの色気が凄くて、今まで菅田くんが美形だと言われているのがピンと来なかったのですが、本作で理解りました(^_^;) 同時に、無防備な人間を覗き見るという行為はこんなにも色っぽい事だったのかとドキドキしてしまいました。他者を尾行するという事は、その他者に自分を重ねてみるという事で、珠が予想していなかった石坂のトンデモ人生に、珠と一緒にハラハラドキドキしてしまいました(//>_<//)尾行されていると知ってからの石坂の珠に対する敵意もビシビシと凄くて、20代前半の女の子が引き受けるには、卑怯な大人の男過ぎるし大人げないしで、怖かったです(>_<) 珠が石坂の人生にリンクしてしまう余り、自分の人生の大切なものを失ってしまうのも、既に私も珠にリンクしていたので、混乱と悲しみでグチャグチャになってしまいました。何かを失わないと何かは手に入らないというけれど、人生って酷だなぁと思いました。珠が二人目の対象者に篠原教授を選んだのは、成る程!と少し笑ってしまいました。幾ら尾行して観察しても見えないものもあるという結末には溜め息でした。人間って深くて面白い、人生って幸福の数倍、キツさがあるのかなぁと黄昏れたくなってしまう作品でした。2016年公開。

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