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地球の癌

2015年10月02日 21:10

裏にマルサス人口論の話を長々と書いたものの未だ眠れないので更に。


人類地球の癌である、という表現を時々聞きます。


その意味するところは何となく分かる。しかしそれが正しいかと言われれば、わしには違うと思えます。



以下、理由を述べます。



確かに人類地球上の化石エネルギーを気候変動を起こすスケールまで大量消費し、環境を破壊し他の生物絶滅に追いやっています。

しかし他の生物絶滅に追いやることは人類だけでなく、地球の歴史上あらゆる生物種間で普遍的に繰り返されて来たことです。


ある生物種が他の種を絶滅に追いやるだけでなく、気候変動、彗星の衝突その他の理由で、地球上に産まれ、そして種としてある時期安定した個体数を誇っていた種の何割が今日まで生き残っているでしょう?


これはわしの勝手な想像で、ちゃんとした本にはちゃんとした数字が出ていると思いますが、恐らく1%に全く届かない極小の数やと思います。



そして。


現在の地球人類が我が物顔で支配しています。

体格では負けても、得意の武器やら装置を使えば従えられない他の生物種はいないからです。


そう。人間の最大の武器は知力です。知力あらばこそ、人間は地球上で他の生物種が真似出来ない広範囲に生活感を広げ、これが気候変動に対して多くのバッファをもたらし、人類の生存を助けました。



そう考えると。



エネルギー大量消費にしても、人類は生存の武器である知性を使用した上の当然の結果だった訳で、これが発明工業に結び付きそうした事態が招来されたのもまた当然。



では、人類のこうした特性を癌と呼ぶことが出来るか?



癌細胞は本来、意思を持った生物ではありません。

何かの原因で健康な細胞が変性し、自らを破壊、その周囲をも道連れにしようとする、という行動をします。


これが全身に広がると手の打ちようがないのは当然。死を待つだけ、という最悪の状態になります。



では、現在の人類の行為をその癌細胞の振る舞いになぞらえることが出来るでしょうか?


それにはまず、癌細胞の存在理由を考えてみる必要があるでしょう。


お断りしておきますが、これはただの市井おっさんの独り言です。わしに医学の素養はありません。単なる素人です。



その上で申し上げますが。



わしには癌細胞の存在理由は、種の保存の為やと思います。


つまり、傷つき、生存に適さなくなった個体を種の個体プールから取り除き、生存に適した個体の遺伝子だけを次の世代に引き継ぐ為のツールではないか、と。

そうでないと、細胞が自らを破壊し、周囲の細胞を次々と道連れにする動機が説明できません。



ならば。


人類で癌でなくなる方は、全員が生存に適さない、次世代に遺伝子を残すに値しない方々なのか?




そんなことはありません。




わしは身近な人を癌で喪った経験があります。その痛みも、理解しているつもりです。




だからこそ思いますが、癌は合目的的に行動しません。


その破壊の対象を、何かの基準で選んでいるとは思えない節がある。


それには遺伝も理由でしょう。


問診票に癌で亡くなった親族の有無を問う質問があるのは、故あってのことです。



そして遺伝以外の理由が何なのか、わしには分かりません。


しかし食生活やら生活習慣が癌を招く、逆に言えばそれらを改善すれば癌は防げる、という論説を聞くと、これはやはり、種の保存の為のツールではないのか、の感を強くします。


しかしながら未完成なツールで、確かに生存に適さない個体を攻撃することもあるが、本来であればその優秀な遺伝子を次代に引き継がないのは明らかに人類の損失、と確信できる人をもランダムに襲います。




だからこそ、恐ろしいのです。

明らかに、人類の敵です。




とはいえ、癌細胞は一度発生するとその後の行動に迷いはありません。


宿主である個体の殲滅に向け、全力で周囲の細胞の破壊を試みます。


その部分には意思があると思える。




その前提の上で。



人類に宿主たる地球を滅ぼす、という明確な意思があるでしょうか?


寡聞にして、そんな主張は聞いたことがありません。



仮にそんな人がいたとしても、そんな主張がある程度の支持を集めるとは思えない。


人類の大半は、それが長期的に地球を破滅に追いやっているとしても、その自覚なくやっているに過ぎない。


近視眼的に、今日明日のことだけを考えた結果、やというのがわしの推論です。



つまり、人類地球の癌細胞たり得ない、というのがわしの結論です。









そして。



人口論を緒したマルサスも種の保存則を喝破したダーウイン、アルフレッド・ウォレスの二人にしろ、何れも英国人です。


これは何を示唆するのか。




当時の英国の教育システムが優れていたのは間違いないでしょう。


そして、大英帝国として「日の沈まない帝国」であった当時の英国には、それを可能にするリソースがあった、ということなのでしょう。


駄文に最後までお付き合いくださり、お礼申し上げます。



皆様、ええ週末を。



(本項は、先日の夜中に書き始めた原稿に加筆、訂正したものです。)

このデジログへのコメント

  • ベソ 2015年10月02日 22:45

    > は、か、た、の、塩!さん
    貴女はやはり博識やね!


    その学者のこと、知らなかったので調べたよ。極論やしひどく一方的な主張やと思うけど、実はこんな主張をする人は少なくないよね。

  • ベソ 2015年10月02日 22:47

    > は、か、た、の、塩!さん
    わしが尊敬する米国人の人類学者、ジャレッド・ダイヤモンドも、人類の将来に希望を持てなかったから子供は作らないようにしていたが、今回の研究でcautiously

  • ベソ 2015年10月02日 22:48

    > は、か、た、の、塩!さん
    optimisticになったので子供を作ることにした、とある著書で述べている。

    わしが大学卒業後に初めて働いた会社の上司もそういう人やった。

    でもこれは人類への

  • ベソ 2015年10月02日 22:50

    > は、か、た、の、塩!さん
    絶望であって、地球を滅ぼしたい、という願望とは別物よね。




    そんな主張を聞いたことがあったら、是非教えて欲しい。

  • ベソ 2015年10月03日 14:41

    そうや。


    人類は地球の癌やないけど、中国共産党は地球の癌やな。



    これが結論!

  • 管理貞操帯 2015年10月04日 19:44

    日本の医学は、から10年以上遅れています。

    の癌はロシアと中華人民共和国の狂惨盗ですね。

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