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スペイン

2014年07月01日 00:19

彼女茨城のある村で産まれ

父親の家は、昔ながらの農家

母親スペイン漁師の娘


知り合ったのは、語学留学で父親(タダシ)が訪れたスペイン

まだ英語を学んでる途中で、
スペイン語なんてほとんどわからない状態


たまたま立ち寄った市場で、魚を並べている女性

それが母親ローサ)だった



綺麗な女性が、魚を素手でつかみ陳列している

その光景が、印象に残った



急いで宿泊先に戻り、宿主に本屋を尋ね

西英辞典(スペイン語英語の辞典)を買いに行く




翌日、ローサの元に近寄るタダシ

「魚を1匹ください」

辞典を読み上げ、懸命に覚えたスペイン語で話すが

ローサ「どの魚が欲しいの?」

の問いにまったく答えないタダシ



タダシは、彼女の問いかけをまったく理解していなかった


自分が質問したのなら、答えが返ってくるのは予想できても

返ってきた答えは、タダシが予行練習した答えと違っていたから



けれど、自国の男性に似た雰囲気を持つタダシに

ローサも少なからず好印象を持っていた


毎日、勉強の合間に市場に寄り


「今日は晴れているね」


「この魚は、何という魚ですか?」


など、ぎこちないスペイン語で話すタダシに

いつしかローサ恋心を抱いていた



お互いの名前を知ったのは

知り合ってから半年後


そして、それはまた

タダシがローサの父親の船に乗って、漁の手伝いを始めたころ



1年が経つころには、タダシは日常会話程度ならば

ぎこちないがスペイン語を話せる程度になっていた



タダシ「僕はそろそろ、日本に帰らなくてはいけない。
またお金を貯めて、僕は君に会いに来る。
それまで待っていてくれるかい?」

ローサ「それはできないわ。だって私はあなたが好きだから
あなたが帰るのに合わせて、私が日本へ行くわ。もちろん、あなたの妻として。」


今ほど国際結婚が多くなかった時代

外国それもスペインでは当たり前のことでしょうが

タダシにはとても情熱的に思えた



日本に帰って、残り1年の学生生活を送りながら

タダシは妻ローサとの生活のため、下宿先の東京で空き時間にたくさん働いた。

一方、タダシの実家で生活を始めたローサ

始めは実家近くの住民は驚いたり、接し方に不安を抱いたもの

まじめで明るく、積極的なローサをとても気に入り

いつしか近所で評判の美人娘と呼ばれた



愛する夫タダシがいない寂しさの分

タダシの両親、近所の人たちの優しさで満たされていた


裏に続きます

掲載元
http://megabrasil.jp/wp-content/uploads/2014/06/torcedoreschili.jpg

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