又。逆転勝利！負けへんで～阪神！

阪神】西岡Ｖ打！また逆転３連勝！貯金今季最多１６

スポーツ報知8月25日(日)7時2分配信
【阪神】西岡Ｖ打！また逆転３連勝！貯金今季最多１６

９回１死一、三塁、西岡が中前へ勝ち越しの適時打を放つ

　◆中日１―４阪神（２４日・ナゴヤドーム）　阪神が、藤浪の黒星を消し去る逆転勝利で３連勝を飾った。１点ビハインドの９回に西岡の決勝打などで一挙４得点。和田監督の退場劇に燃えた前夜に続いて虎が勝負どころでキバをむき、貯金を今季最多の１６とした。藤浪は、球団では江夏以来４６年ぶりの高卒新人１０勝目はお預けとなったが、６回１失点で８月の月間ＭＶＰ獲得へ望みをつないだ。

　祈りを乗せた打球は、詰まりながらも中前で弾んだ。１点ビハインドで迎えた９回。１死二、三塁から敵失で同点とし、なおも一、三塁。絶対守護神・岩瀬の３球目を、西岡がたたいた。「チームがチャンスをつくってくれて、相手は岩瀬さん。気持ちでいくしかない、と思っていた」。しぶとく落とした決勝の一打に続き、マートンにも２点二塁打が飛び出し、土壇場で一挙４得点。誰かのために「一丸」となる猛虎打線が、またしても大逆転劇を演じきった。

　前夜（２３日）は右翼フェンス際へ飛んだ打球の判定をめぐり、和田監督が０―０の３回に退場。４回に２点を先取されたものの、６回に打者１１人の攻撃で５点を奪って逆転勝ちした。指揮官のためにと闘争心をむき出しにした打線は、この日は藤浪のためにと燃えた。

　４四球と制球を乱した大阪桐蔭高の後輩の元へ何度も歩み寄り、声を掛けた西岡。その右腕は最少失点で切り抜けたものの、１点ビハインドの７回に代打を送られた。その藤浪に白星をつける最後のチャンスだった同２死二塁で、先輩のリードオフマンは凡退。「投手にとって１０勝は節目。勝ちをつけられなかったのは申し訳ない」。兄貴分からの“おわび”のしるしが、黒星を消す９回のタイムリーだった。

　左膝痛が癒え１軍復帰した８月１６日のヤクルト戦（京セラＤ）から７試合連続安打とし、３１打数１２安打の打率３割８分７厘。西岡復帰後はチームも６勝１敗と上昇カーブを描き、貯金は最多の１６になった。首位・巨人に離れず５ゲーム差をキープした。「ファンも選手も、負けられないというのは分かっている」。４連勝に挑む２５日の同カードを終えれば、２７日からは巨人との直接対決（東京Ｄ）。西岡が引っ張る猛虎の勢いが、日増しに高まっている。