鎮魂の日、無念のサヨナラ負け

阪神】好投・メッセ見殺し！１６度目の完封負け

スポーツ報知8月7日(水)7時2分配信

　◆広島１ｘ―０阪神（６日・マツダスタジアム）　中堅へ伸びる飛球が非情の結末を運んだ。９回１死三塁、メッセンジャーの１３２球目が打たれた。今季初のサヨナラ負け。痛恨の表情で通路を進んだ和田監督が、重い口を開いた。

　「打線の援護？　それに尽きる。メッセはよく投げた。立ち上がりにチャンスがあったんだけどね…」。力投の助っ人は責められない。１度もホームを踏めず、今季１６度目の完封負けを喫した打線に、手厳しく敗因を求めた。

　広島・前田健から２回に無死一、二塁のチャンスをつくった。強攻策に出た８番・藤井彰が最悪の二ゴロ併殺打に倒れ、シナリオが書き換わった。和田監督は「マエケンはそこ（ピンチ）からの投手。うちの打者より上回ったということ」とため息。開幕から５試合計３６イニングで、たった１点しか奪えていないのだから始末が悪い。

　先発投手を見殺しにする典型的な負け試合。気持ちを切り替えた指揮官は「まだ何試合もあたるわけだから」と対策を講じる。しかし首位・巨人とは７・５差。阪神が敗れ、巨人が勝てば、マジック点灯を許す“危険水域”に入