ヒロシマ

20年前の8月12日、日航機墜落事故が起こった。中学生だった俺にも強烈に残っている大惨事。「二度と繰り返さぬよう･･･」と誰もが祈ってる中、20年経った昨日大惨事こそ免れたものの福岡空港で日航グループの事故。プライベートを含め年間数十回飛行機を利用する身としてはますます恐怖感が増す。
我が街・広島も先日8月6日が被爆60周年だった。10年ちょっとこの街を離れていた時代はあるものの、この街で生まれ育った一人の人間として8月6日は特別な日。朝からギラギラ照りつける太陽、澄んだ青空、鳴り止まない蝉の声。いつも通りのはずだった60年前の8月6日午前8時15分、一瞬で人と街が消えた。焼け野原。地獄。もしかすると隣に寝ている彼女や、起しに来てくれた母親に「おはよう」と言おうとした瞬間に消された人達がいるかもしれない。彼女と手を繋ごうとした瞬間にその自由を奪われた男もいただろう。広島平和資料館、特に被爆体験者の方々が当事の惨状を画いた絵を見ると胸の奥から慟哭がこみ上げてくる。「二度と繰り返さぬように･･･」と祈る日。