幸せだ

私に最も不必要なもの
それは恋愛だと思う。

人は私に、恋の一つもしないで
漫画のストーリーなんて書けないと。そして好きな人くらい作れと
言う。

私は迷い悩んだ。
恋というのは、誰しも一回はするもので、自分ももしかして
必要なのではないかと。
それが何かのトリガーになって
違った価値観を見出してくれるのではと。

でも思ったのだ。
私の今の性格の根っこを
作り出したのは、一般人の価値観
を妬み、それが常人には理解できぬ異質なものを保持しようとして
生まれ出た歪んだ自尊心だった。
その自尊心こそが私の価値観の基準であり、全てであり、曲げてはいけないものなのだ。

私にとって、社会を見る目は
常に斜め上からでないといけない。私はそれを作品として消化するから尚更その目を凝らさなければいけない。私にとって必要なのは誰かに甘える心でなく、不幸を
楽しむ気量である。

恋も友情もだから捨ててきた
未練なんて一切ない。
私は一人が好きだ。
助けてくれなど調子のいいことは
言わない。何時死んだって悔いはない。私は世間の幸せという
概念から外れて生きていく。
それが不幸だというなら
勝手にいえばいい。
私は不幸で最高に幸せだ。