【良い子の諸君】いよいよ〇〇の秋？

双月橋さつき。
去年の学園祭のミスコンでネガイナーに取り付かれ、ミスコンを中止に追いやってしまった少女である。

さつき「その節はすいませんでした」
菓子折りを渡して頭を下げる。
小春「あたしたちに謝られてもねぇ～」
茜「それでも小春は菓子を受けとるのねですっ」
小春「せっかく戴いたものを無下に突っ返す法はないよっ」
もぐもぐ。
さつき「演劇部の皆さんが事態の鎮圧を行ったと聞きました。ありがとうございます」
小春「ネガイナー退治は魔法少女っの義務みたいなもんだから気にしなくていいよっ。で、今年の学園祭ミスコンはどうするの？」
スイートポテトもぐもぐ……。
さつき「去年あんなことになりましたから、今年のミスコンは辞退しようかと」
ペコリ。

キュピーン
茜「小春の目が光ったですっ」
小春「千歳っ」
千歳「はいっ」
小春「お茶が怖い！」
千歳「ズコー！」

ずずずい
気を取り直して

小春「良い子の諸君！」
茜「良い子の諸君！」
小春「せっかくの機会を辞退するのはもったいない。実にもったいないよっ」
さつき「でも……」
学園祭ミスコンは誰でもエントリーできるわけではないのだ。党首選挙みたいにある程度の後見人がいないとできないようなのだ。そして、さつきは曲がりなりにもそれを持っているのである。
小春「辞退するはその支援者がもったいない事になるんだよっ」
さつき「しかし去年私は……」
小春「それも踏まえて、エントリーしなきゃなんだよっ」
どかーん。
千歳「お茶どうぞですわ」

どうせあんた(さつき)が出ないミスコンならば、有希さん対琴さんの一騎打ちレースになるのは目に見えてるんだよ。
去年は麻衣子先輩がいたけど、他校に行ったからエントリーなしだよ。第3局面がないとミスコンってつまらないんだよ。
あんたの場合は去年あんな事になってもなお支持者がいた。エントリーはもはや義務とさえ言える。ならば正々堂々エントリーして闘うべきなんだよっ。


さつき「恐れ入りました～」
茜「黄門さまですかっ！」
千歳「いえ」


小春「うお～～！久々にデザイナー魂が燃えてきたー。やったるで～。さつきさんを超美少女にコーディネートだよっ」

小春が一番楽しんでるようだ。


ちゃんちゃん