エッセンス

エッセンス、ま、本質とも言う。

オレは本質しか興味ない。

本質がわかれば、すべてたがわかるからだ。

たとえば、アインシュタインの相対性理論というのがあるわな、
これを二十歳のとき、岩波文庫で『特殊相対性理論』で読んだ。

まず、びっくりした、オイ、オレはこれが高校数学で理解できるんだな、
すごく簡単なんだ、タダ言ってることはすごい。
高校の代数で簡単に理解は簡単にできる、

まずこのことにビックリした、世界のこんなすごい理論が、
中学3年以上の代数がわかれば、特殊相対性りろんがわかる。

光速度の概念がわかれば、後は数式で物質は延び縮みすることが
簡単な代数で証明されている。

物質が伸び縮みするってことは、今度は時間が延び地ぢみすることが
簡単に数式で証明されている、

腰を抜けるほどビックリした。
もうこれで
宇宙がわかるような気がした、

特殊相対性理論に重力を加えれば一般相対性理論になる。

オレは、本質がわかったような気になった。
オレはそれほどアタマがないからそれ以上進まなかった。


たとえば、般若心経がある。

全文で、285文字だが、最初の1行

観自在菩薩　行深般若波羅蜜多時、照見五蘊皆空、度一切苦厄

この1行で全部本質を表現している、後は詳細に説明して繰り返している。

ま、言ってみれば、空　がわかれば、全部問題は解決する、と言っている。


たとえば、キリストの

汝、罪なきと思えば、この女に石打て、

不倫した女を広場に連れ出して、みんなで石打の刑をしようとしていたところに、イエスが通りかかった。

この言葉を聞いて、長老からすごすごとみんな退散していった。

最後に、イエスは、女に言った、

女よ、立ち去りなさい、

ここでイエスがすごいのは、オイ、説教なんぞしなかったことだ。
惚れるな、イエスに。

キリスト教の本質が表れてる、これがわかれば聖書なんぞ、読まなくてイイ。

キリスト教の本質は、寛容　だと思っている。愛の別名だろ。


たとえば、孔子は論語で仁を説いている。
四書五経は儒教の教典で、中国では人間になるために必需品だ。
この教養がないと人間と認められない。
中国の官吏試験、科挙ではこの教典から出題される。

晴れて、登用された者は　士　となる。中国人はこの士に憧れた、
なぜなら、人間だからだ。
後は匹夫だ。匹夫とはヒト以上人間未満を言う。
日本では百姓町人という。

うんで、日本でも真似た、学士という、
国家試験に通ると　士　と名がつく。

うんで、儒教の本質は、仁義礼智信が根幹だ。
特に孔子はその中で、仁義を最上に位置づけている、
そしてもっと特上に仁を置いている、

仁においてなる、とな、仁で人間は完成すると言っている。

仁、ギャハハハ、寛容のことだ。

人はこの三つの本質、エッセンスを知っていれば、生きるのに不自由しない。
全部、答えが出てくる。

そして、この三つがわかれば、未来がわかるってことだ、

なぜなら、本質だから、未来になっても変わることないからだ、



ところで、女の本質？

知らん、

ネコに聞け。ギャハハハ