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【魔法少女っ】54-4、なんと、川口浩探検隊はやらせだった!

2012年01月18日 16:19

敵の魔力を利用するので、千歳にかかる負担は軽かった。
デイトナストーム!」「キャー」
多人数なTPP全員を吹き飛ばす、千歳の攻撃魔法
「すっ。すごいですっ」
自前のたきびで暖まりながら、茜は感心している。
「茜さんの出番なくてごめんなさいですわ♪」
風車風車っ」
巨体だけ自慢なネガイナーだけは残っている。
「じゃあこいつだけはとどめ刺すですっアドルフさんっ」
いないよ。
茜と千歳は移動魔法で来たので、定員でアドルフさんを連れてこれなかったのだ。

「はずい…。カーマインタクトっ」
風車風車っ」
羽根を回転するネガイナー。
カーマイン・サンセットクラッシュ!」
巨大な火球を放つ茜。
風車風車っ」
回転羽根で受け止めるネガイナー。
「効かないですっ!」
更に。
サンダーフォール!」
ネガイナーの後ろに潜んでいた、TPPのひとりが、電撃魔法を使い、落雷を浴びせる。
「はうううえ~!」
まともに受ける茜。
「うー。今日のわたし、役立たずですっ」
一旦、焚き火のところに下がる茜。

「相手が合わないだけですわ。ドンマイですわ」
千歳が茜をなでなでして励ます。
アフロヘアーになる演出はありませんのね」
ボソッ。
「おいらは、TPPがひとりマリコポーロだっ!」
先程電撃をお見舞いしたヤツが名乗った。
「羽前財閥の末娘、羽前千歳ですわっ」
名刺を投げ付ける千歳
名刺は風魔法で鋭いナイフのようになってマリコの頬を切り裂く。痛みに怯むが、すぐに余裕の表情になるマリコ。
「これはご丁寧に!だが、作戦はほぼ成功した。時計を見よっ」
茜は言われたまま時計を見ると、既に新幹線香住駅通過予定時刻から二時間経っていた。
新幹線はいまだに立ち往生している。
「狙いはなんだっ!」
青柳麻衣子のお受験失敗だ」
「……そんな事してネオバビロニアに何の得があるのでしょう?解せぬですわ」
「我々は下された作戦を遂行するのみ。作戦の真意など知らんわ」
ゲラゲラ笑うマリコ。
「……ばっかじゃねーの?」
茜の口調が変わった。
「はて?」

千歳出会いたてほやほやの時に小春から言われた事を思い出した。
「茜はこう見えて怒ると怖いよ。口調が変わったりしてたら気をつけてね」
「もう!そんなこと教えなくていいですっ」

「作戦や命令のその裏にある真意や大義を見ないで、淡々と遂行するのか?そんな奴等に一個人の夢や希望を邪魔するなんて許さない」
ゲラゲラ。許さないからなんだ?夕陽の魔法騎士っ」
ぶち。

「ぶっ飛ばすぞ~~!」

続く!

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