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「アレクサンドリア」レビュー☆

2011年02月24日 00:01

「アレクサンドリア」レビュー☆

レイチェル・ワイズ主演。そこは、真実が滅び去った場所。4世紀、学問の中心地エジプトアレクサンドリアローマ帝国は崩壊寸前で、繁栄を極めたこの都市にも混乱が迫りつつあった。その渦中、類まれなる美貌と明晰な頭脳を持った女性天文学者ヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、分け隔てなく弟子たちを受け入れ、講義を行っていた。やがて、科学を否定するキリスト教徒たちと、それを拒絶する学者たちの間で、激しい対立が勃発。そして、攻撃の矛先は、彼女にも向けられたのだった―。実在の女性天文学者ヒュパティア。彼女がたどる数奇な運命を描いたスペクタクル史劇。

10/10点!!まだ神々の存在を身近に感じ取れる時代、小さな地球から、遥か宇宙の太陽や惑星天文説を壮大に描き、その地球に、確かに、アレクサンドリアの人々が存在したという歴史を、しっかりと描いた秀作です。ヒュパティアを中心に、彼女弟子であり、尊敬しながらも、彼女に反旗を翻すことになってしまったシュネシオス(ルパートエヴァンス(ブラピ似のイケメン♪)、彼女を愛する長官のオレステス(オスカー・アイザック)、そして、奴隷のダオス(マックス・ミンゲラ)の決断に、胸が潰れそうになりました。彼らの愛は、とても、悲しく、ドラマティックです。紀元前からか、紀元からか、人々は、同じことで争いを繰り返し、その背景には、必ず悲しい運命を辿る人たちがいて、でも、争いは、今も止む事はありません。同じ様に、今も争っている世界と、それを傍観している人々に向けたメッセージを、強く感じる作品です。主演のレイチェル・ワイズも、いつもながら、聡明で冷静沈着、信念があって美しい、ヒュパティアという女性を、見事に演じきっていて、素晴らしいです。高潔で、思わずひれ伏してしまうような美しさでした。アレクサンドリアとヒュパティアの運命を見届けた時、激しい憤りと悲しみで胸が詰まりました。「無知とは恐ろしいことだ」というメッセージもある本作、歴史に埋もれた真実を、是非、皆さんにも観て頂きたいです。今年を代表する1本です。2011年公開。

このデジログへのコメント

  • ユリ 2011年02月25日 15:59

    >潤さん
    英国王のスピーチはかなり実話に違いですが、今作は、彼女の資料が残っていないので、実話をモチーフに膨らましたという感じです。それでも、説得力のある秀作でした(^^)

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