本当の楽しみって

さる7月24日、新潟のハードオフエコスタジアムにて
2010年オールスターゲーム第2戦がありました。

座席が3万に届かない球場の上、
初の新潟開催ということもあり、
チケット争奪戦は困難を極めたようです。

運のいいことに私はなんとかゲット♪
友人数人と楽しんでまいりました。

前身の鳥屋野球場はそれはもう素敵な球場でして、
ナイター設備はない、
設備は老朽化、
そしてプロ野球が開かれるのもおこがましい程
民度が低く
（というのも試合が終わると観客が外野席から
グラウンドに向かって乱入するのです。
私もその一人でしたが…）
年々プロ野球が開催されなくなり、
10年ほど前を最後にプロ野球の火が
途絶えてしまいました。

地元では新球場を作る事でその状態からの
脱却を試みたのですが、
バブル崩壊、土地問題もあり、
その上、中越、中越沖地震が起きてしまい、
予算がそちらに回されるため、
その度に新球場の夢は頓挫。
ほぼ10年以上プロ野球が開かれる事はありませんでした。

そんな流れを変えてくれたのが
今回の舞台、ハードオフエコスタジアム。
総工費は今後県民税として負担がかかってくると思いますが、
なかなか立派な球場という話があり、
私もいつか入ってみたいなぁ、という
願望を抱いていました。

そして今回のオールスター観戦、と
なったわけです。

感動しました。

新潟いう野球不毛の地で
セ、パの選手が夢の祭典をナイターで開く…。
それだけでも感動なのに
試合もなかなかの好試合。
力勝負あり、HRあり、スチールあり、
好守もエラーもありで、
結果は５対５の引き分けという結果に。


なお新潟の野球事情ですが、
全国でも屈指の野球が盛んな土地にも関わらず、
（野球団の数は大阪に次ぐ全国2位のはず）
プロ野球の球団もなく、
甲子園でベスト4に入ったことも一度もなく、
野球後進県と言われているようです。

そのせいか、国体も開かれず、
背だけ高くてヒョロヒョロ。
ウィンタースポーツだけやっていれば
いいじゃないか、とさえ言われ、
スポーツ自体が後進県だったと思います。

特に私の少年時代は…。
今を遡る事15年以上も前の話です。

しかし時代は変わりつつあります。

きっかけはW杯日韓大会で
新潟にビックスワンが出来たこと、
アルビレオ新潟という（アルビレックス新潟の前身）
サッカーチームが生まれ、
バスケ、野球、スキー、陸上団という
アルビレックスプロスポーツチームが出来上がりました。
（結果は一息ですが…）

一方、高校野球では日本文理が去年の夏の甲子園大会で
なんと決勝まで残り、
本当にあと一息で優勝できるところまで
粘り、人々の記憶に残りました。

もはや新潟はスポーツ後進県ではないと思います。
後は自分達のレベルをさらに高めて、
トップクラスの人材を作っていける環境を
作り上げていって欲しいです。

新潟には練習する場所や施設があります。
後は指導者を育成し、
さらに発展させられる未来があります。

近所の子がサッカーや野球に興じている姿を見ると
本当に羨ましいです。

残念ながら私はプロを夢見れる年では
ありませんから。



なお残念ながら今回のオールスターIN新潟は
視聴率的には9,5％と過去最悪だったそうです。

全国的には野球もサッカーもそして国内経済も
縮小傾向にあり、
放映権も1億円から4000万円に下がった、との事。

でも私はそれがどうした、と言いたい。

みんなが飽きたからスポーツをするのも、
見るのも、応援をするのも止めるのかい？

プロスポーツという勝負の世界で
生計を立て、結果を残しているプロの選手達に
あこがれる事すら出来なくなったのかい？

スポーツは体を動かすための運動が
遊びとして発達していった、
いわば動く文化。

素直に楽しめない人間があれこれケチを
つける資格はないように思うのです。

私はスポーツを極める事は出来ませんけど、
体を動かしたり、スポーツ仲間を作ったり、
コミュニケーションを図ったりする事は
出来ます。

行政はそういった楽しみの場を作る事も
大事な仕事。

だから今回のオールスター。
自分と同じように

面白かったね
また行きたいね
私もたまにはスポーツしてみたいね。

とか思ってくれる人が
いたならば成功だったと思うのです。

私にとっては大成功でしたよ。

だからスポーツ文化を消す事はしては
ならないと思います。

相撲もそう。
野球もそう。
実業団もそう。
サッカーもそう。

金のためのスポーツから
そろそろ脱却して欲しいな、と思う
この頃です。

今の日本は全てにおいて
原点に戻る時期なのかも知れませんね。



では、また。