やっぱり、そうだったんだよな

何か変だなって思ってたんだよな

少し前から、電話も長話しなくなってきて

メール送っても、返信までの間が空いてきて

そして、もうあの人に俺の言葉は届かなくなった

それでも探してるんだと思う、彼女の姿を、言葉をどこかへ

だから最近、Onemoretime, onemore chanceが耳に残るようになったんだと思う


今日は、終電逃して、久々に始発で新宿から帰ってきた

始発に乗る前に歩いた新宿は、何か突き放したようなわびしさと、行き行く人たちの無関心さが棘のように心に刺さる気がした

うな垂れながら歩いていた時、空を不意に見たくなった

白んでいた空が太陽の光を受けて、新しい今日の始まりを町に報せていた

交差点のステンレスで加工された車止めが太陽の光を受け止め、爛々と輝いている

風景としてのこの町は多分好きなんだと思う

だけど、生活の場としてのこの場所は苦手だ


自分の大事に思っている価値観とか、その場その時の空気の振動とか、自然が与えてくれる微かな日常の変化とか

そういうものが欠けてしまっている気がするから