狐の嫁入り

　ゆっくりゆっくりと
流れているのか止まっているのか
同じ形をとどめてる

　何だろう何の形なのかな
首が長くて口が開いたような
そうだ恐竜に似ている

　そういえば足もついている
先が細くなっていて
しっぽのようだね

　青い空のキャンパスに
白い絵の具で描いたように
浮かんでいるよ雲たちが

　少しづつ変化をしだした
そう思ったら動き出していた
形が変わる何だろう

　象さんのようになってきた
あれあれおかしいよ
雲が一面に広がってきた

　ポツリと落ちた
小さな雨が
顔にかかる

　雨が降ってきた
大降りじゃないけれど
地面がまだらになってきた

　そしてすぐ止んだ
狐の嫁入りだろうか
向こうの方は晴れている

　やがてまた日が照りだした
さっきのはなんだったんだろう