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趣味は読書、たまには読書の話を

2022年11月09日 01:01

バタイユという人の「眼球譚[初稿]」という本を、読んだ。
ともかくお××ことかお尻とか竿とか、挙句は射精とかのオンパレード
しかし、興奮するというよりは、やり過ぎの感があり、背徳もここまで来ると不快というか嫌悪さえ感じる。
死体を犯したり、牧師を慰みものにしたり、射精だけでなく、血も相当流れるし、玉子や眼球が自慰セックスの道具になっているのだ。
匿名で書かれたらしいが、よく発禁にならなかったものである。
宗教も冒涜されているのだ。
破壊とか反抗というのでもなく、グロテスクな話である。
あまりに清潔な生活をしていて、飽き飽きしている人は、悪夢を見に行くような感じで読んでみたら良いかもしれない。
これに比べたら、蓮實重彦の「伯爵夫人」などは、まだ生ぬるい方かもしれない。
エリカ・ジョングの「飛ぶのが怖い」とか、山田詠美の初期の数作品も相当だが、嫌悪という意味で、「眼球譚」には及ばない。
西村寿行が繰り返し描いたセックスとは、まるで違うのだ。

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