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愛して欲しいと言えたなら

2022年02月10日 02:04

愛して欲しいと言えたなら

「空白の10年・・・あの人にはどんな10年だったのかしら?毎日、何を思い、何を見つめ、どんな風に生きて来たのかしら?」

「夏樹さんも、きっと・・・」

「ふふっ。別に悲観して言ってるわけじゃないの。それに、だからと言ってあの人を許したわけでもないし、この先も許そうとも思ってないし」

「へっ・・・?」

「あの人が私にした数々の嘘と偽り、私の気持ちを傷つけてきた行為。そして、一度しかない私の人生を台無しにした事実」

「いや~・・・それは・・・」

「そして、何よりも許せないのは、勝手にその全ての罪を自分が全部背負って、私の前から姿を消した独りよがりで身勝手なあの人の心模様・・・」

京子・・・?
あの、悪口親衛隊を束ねていた京子とは思えないような発言のような気がするんですけど。

「あの人が自ら自分の人生を転げ堕ちて行くのを止めなかったのはね、私を幸せに出来なかった罪を許せなかったからなの。だから、自分で自分を傷つけて傷つけて、来る日も来る日も自分の心を傷つけ続けて、私の傷よりも沢山の傷を負うことで、あの人は自分自身を責め続けたの」

「それが、さっきの・・・?」

「あの人はね、私に許してほしかったの。私を幸せに出来なくてごめんって・・・」

直美が驚いたのは、自分がずっと抱いていた違和感である、夏樹の堕ちて行った真実よりも
今、直美の目の前で、その真実を語った京子にだった。


と、やっとここまで読み返しが出来たんですけどね。
ホントは、昼間から読み返していれば、もうとっくに読み返しが終わっていたんだけど
なぜか、世の中が明るいと、何かと別のことをしちゃうんだな^これが(^▽^)/

で、読み返すのが、真夜中過ぎのこの時間になってしまうのだじょ!

で、あたしは思った。
ホントなら、の章が「愛して欲しいと言えたなら」という最後の章のその4になるんだけど
たぶん、あと10ページやそこらでは、ちと、無理があるんでないかい?って。
なので、ここで、もうひとつ章を追加しましてって思うのでありますよ(^▽^)/

でわでわ、ブログさんからの写真を一枚アップさんしながらこーひーさんなのだ!(^▽^)/

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