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趣味は読書、「無用の達人 山崎方代」

2017年02月04日 03:36

この本は数年前、新宿紀伊国屋で見つけて、その時は購入せず、長らく頭の片隅にあったのだが、この前池袋ジュンク堂で見つけて購入した。
もう、はっきり憶えていないが、20年から30年くらい前、山頭火文庫というのがあり、俳句にはあまり興味はなかったが、その放浪の生涯に興味を覚えて、句集ではなく日記ばかり七7.8冊読んだ時期がある。
この方代という人は歌人で、放浪らしきことも行乞もしてはいないが、一生定職に就かず、独身でしかも傷痍軍人という異色の人生を送った人なので、そこに興味を持ったのだ。
それと、昔、神奈川に住んでいて、本の随所に出て来る地名に親近感も覚えた。
真偽のほどは分からないが、童貞のまま一生を終えたとの記述もある。
ともかく奇人には違いなく、作品よりも人間の人生に興味がある僕は、面白く読んだ。
角川文庫ジャンルは学術書にあたるのだが、大きな書店でなければ置いていないので、手に入れるのに時間がかかったが、読了して何だか本当に、方代が通り過ぎて行ったような感じが残った。
ホームレスのような風体で、バラックのような草庵に住んで、ほぼ無職でしょっちゅう酒を飲んでいる。
そんな暮らし方をしながら、没後に630万円もの金を残している。
一体この人の一生とこの感覚は何だったのだろう。生前、もっと良い暮らしが出来ただろうに。
この本を読んで、ヴィヨンという詩人に興味が出て来た。ヴィヨンは僕にとって、今が旬である。
このように、ある本から全く興味がなかった方向に興味が派生していくのは、自分としてとても面白い

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