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5th Kiyosato Part 5

2014年10月02日 19:18

5th  Kiyosato  Part 5

暗闇の林道からホテルまではすぐだった。

なのにホテル駐車場から
部屋までの道のりは
とても長かった。
車を駐車場に停め
パーキングブレーキを引いたとたん
ぐったりとしていたはずの女が
助手席から突然しがみついてきたからだった。
「ねえ、して。また、して。」
「ここで。すぐして。」
「いまなの。待てない。」
そう言いながら
激しくキスを求め
手はスラックスの上からこすり上げ
ベルトを外しにかかる。
まるで肉食獣が襲いかかるかのようだった。

あえぎとディープキスの混声。
発情したときには決まって
アルトになってしまう
呪詛にも似た卑猥なささやきと
荒いため息が車内を満たしだすと
下に伸ばされた手はベルトをゆるめ
林道での行為が終わったペニスつまみだす。
こする。
しごく。
なでる。
自分でも意外だったが
巧みな手の動きに
再び佇立がはじまっていた。

やがて
手が口に変わった。
ふくまれ
濡らされ
舐められ
吸われ
噛まれ
そして舌が転がされた。

フェラチオを続けながら
さっきつけたばかりの
ブラウスボタンを外して
乳房をとびださせ
スカートをまくりあげて
性器をさらした。
まんこが、あついの。」
おまんこが濡れるの。」
「いま。いまいれてほしいの。」
「ぶちこんでほしい…」

オンシーズンでないし
必要以上に広くとってある駐車場
わずか5,6台の車。
正面玄関からかなり離れてはいるが
たまたま水銀灯のそばだったから
ホテルの上階の窓から見れば
中での蠢きは見透かされてしまう。
ほとんどの部屋の窓は黒く沈黙しているが
ちょうど玄関のうえの部屋の3つの窓から
明かりがこぼれていた。
窓際に黒い人影が動くのが見えた。
むしりとるように服を脱ぎながら
それを見た女がささやく。
「見られるかも。」
声が心なしか期待をふくんで聞こえる。
次に「見せたい」に変わり
次に「見てえ」の叫びに変わる前兆だった。

付き合いが深まるにつれて
いま狭い車内で服をむしりとり
淫らにしがみついてくるこの女は
露出に急速に傾斜してゆき
こちらも巻き込まれるように
見られること、見せることに
抵抗がなくなっていった。
以来
出会った少なからぬ女性との性交でも
まさに「流れ」で
露出性交にいたることが多くなった。
そして得た確信は
ほとんど、とは言わなくても
半分の女性露出性癖を内在している
ということだった。
そう
露出はナルチシズムの
究極の姿なのかも知れない。
もっとも
露出しないと物足りない、
フィニッシュできないと、いう
領域までは踏み込んではいないが…

第三京浜道路の新横浜インター
同じ名前の駅近くと同じようにこの近くにも
ラブホテルが林立している。
その一軒に入ったときに気づいたが
部屋はベランダに出ることができて
しかもベランダ高速道路に面していた。
轟々という走行音と少し冷える外気。
少しだけ新鮮な気分で
性器性器ををここでつないだ。
もちろん二人とも全裸ではいだし
立ったままでの行為だった。
しょせん、高速で通り抜けていく車からは
見られはしないのだから
道路のほうを向かせて背後から打ち込んだ。
このとき気づいたのだが
そのときの女の乱れ方は尋常ではなかった。
「いい。見られちゃう。いいよお。」
「みてえ。みてええ。まんこみてええ。」
リクエストに答えて片足だけを持ち上げて
少し後ろにそり返らせて
女の性器が前に突き出るように
こちらの性器で押し込んだ。
「見られるう。」

これで、飛んだ。

愛液をしぶきのように噴出しながら
よだれをだらだらとたらしながら
全身を瘧のように震わせながら
性器を激しく収縮させながら
完全に、飛んだ。
たまらず、
こちらもどくどくと射精してしまう。
体の相性が良いせいか以前から
何度でも果てて「くれる」女だったが
このときのイキざまは半端ではなかった。
われにかえっても
部屋にもどろうとはせず
そのままベランダで再度を求めて
のたうちまわり
わめきまくった。

以来、行為はどんどん加速していって
やがて白昼での全裸露出性交にまで行き着いた。
そして
このアブノーマルめいた性交に喜悦するのは
この女だけではないことに気づくことになる。

いま…
その女が水銀灯に照らし出された
駐車場の車の中で
遠くに見えるホテルの窓明かりを意識しながら
全裸でうごめいている。
「見られるね、きっと。」
「みてほしいの。こんなまんこしてるとこ。」
「ああああ。」
パンティしゃぶるとこ見せたかったのにい」
そうわめくと
もっと見えるようにと思ったのか
窓をあけはなってしまった。

高原の冷気が流れ込み、
淫臭とわめき声が流れ出した。

(続く)

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