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(オモテの続き)裁判傍聴記★殺人未遂・・・トラウマ

2013年01月25日 01:57

裁判長:「具体的にはどういう風に変わりましたか?」

証人:「妻はケガそのものではなく、心の傷が深かったです。あれからトラウマになり、しばらくひとりで外に出れませんでした。一緒に出ても、後ろから誰かが来るたび、自転車が近くを通るたびに体を固くしていました。怖くてたまらないそうです。神経科で診てもらったら“PTSD”の診断です。家でテレビを観ていてもニュースで傷害事件が出ると目を閉じて耳をふさいでいました。私達夫婦も子供も、この事件については基本的に知人には黙っています。知らせたのは本当に親しい人だけ。無責任な人の好奇の目にさらされるのが嫌だからです」

奥様は後ろから人が来たり、自転車が通ると、フラッシュバックで事件の恐怖を思い出すのだな。
犯罪に遭遇した人はそうなる傾向が強い。被害の大小には関係なく。

弁護士証人の話し合いが始まった。

弁護士:「証人被告は申しわけない事をしたと反省して謝罪文を書いています。私は被告と色々話してみましたが、被告はあの日の事がしっかりと思い出せず、なぜ自分が見知らぬ人をナイフで刺したのかわからない、しかし、申し訳ない事をしてしまったと悔やみ、誠意を込めて欠いています。証人は以前、被告謝罪文を渡したいと申し出た際には、受け取り拒否なさいましたが、今の気持ちとしてはどうですか?」

(後日に続く)

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