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(オモテの続き)Hシリーズ★名古屋のHな夜③セックスで救えず。そして母上の自殺

2012年12月14日 13:46

「と、言ってるぼくは・・・」とS沢さんは言葉を続けた。

S沢さん:「何ができるのかって問われたら何もできないけどね。H奈さんみたいな人と知り合ったとしても何もしてあげれない.。実際、A団体には精神不安定な人も多いけど、僕はそういう人と極力関わらないようにしている。僕もかつて精神不安定で性交過多の女性と知り合ってエライ目したけど、結局、セックスで相手を助けることもできなかった」

S沢さんは、かつて異常にセックス好きで精神不安定な女性恋人になり、肉体だけでなく精神の消耗も激しかった時期があるというのは本人から聞いていた。その嫌なイメージからか、彼は精神不安定な女性を嫌う傾向がある。もしかしたら、何の役にも立てない自分を情けなく思っているのかも知れない。

S沢さんは、M理さんが恋人になったらいいなと思っているのだろう。M理さんはごく普通の女性のようである。

私は聞いてみた。
私:「S沢さん。旧A+B団体のいいところってたくさんあったんですよね?現在のA団体と大分違う?」

S沢さん:「まるっきり別って感じ。以前の団体に未練はないけど、現在のA団体にもA代表にも新たな魅力は感じない。でもそれなのにどうして僕がA団体に所属しているのかっていうと・・・」
「自分の存在というものを確信しておきたいから。僕は母親すら救えなかった。そんな僕でも誰かに何かができるんじゃないか?いずれは誰かの支えになれるんじゃないかって希望を持ちたいんだ」


S沢さんは数年前に母親をなくしたらしい。それも自殺である。
20年前から別居していて音信もなしだったそうであるが、警察の人が教えてくれたのは母親の死後一年近く過ぎてからだそうである。彼の部屋で首吊り自殺していたそうである。20年前、家で同然で離れた息子を待ちくたびれてしまったのだろうか。
S沢さんもなんとなく帰りづらくなっている間に年月が過ぎていったそうである。


私:「S沢さんは、何かとM理さんを気遣っているじゃない。M理さんの支えになってるんじゃないの?」

私が言うと、S沢さんははにかんだ笑顔でにっこりと笑った。

M理さんが器にストロベリーソースをかけたアイスクリームを盛り戻ってきた。

M理さん:「ハーゲンダッツバニラ最高☆こんなに食べてばっかだから太るのかな?でも以前より10キロ痩せたんですけどね(^^)」

言いながらアイスを食べるM理さんは非常に可愛らしい。S沢さんが保護欲をそそられるのもわかる気がする。

Cさんも笑顔を浮かべていた。
Cさん:「10年前はもっとふくよかだったかな。私も見たときは見違えたよ。まだ二十歳くらいだったんだね」

私もハーゲンダッツアイスクリームを散々食べた。もともとハーゲンダッツが好きなのである(=^エ^=)

二時間ほど過ごしてお開き。私は栄近くのビジネスホテルへ。

ホテルに着き、服を脱いでガウン着替えてベッドに横たわると体がすーっと軽くなる。
今日の名古屋慰労会、S沢さんは、私とM理さんとの顔合わせということで発案したのだろうか。
S沢さんは、以前に言っていた。M理さんが、「ゆりさんってどんな人?」と私と会いたがっていると。

今日、M理さんに会ったけど、私は彼女の想像通りの人間だっただろうか?途中、S沢さんとM理さんはA団体の不満をぼんぼん言っていた。私はどうも嫌悪感雰囲気に弱い。嫌悪を感じると疲労感を感じるのである。少し疲労感があった。

S沢さんもM理さんも昔の旧A+B団体からの会員である。昔から団体を知っている分、不満も多いのだろうか?
彼らもまた人間である。ヒューマニズムは喜び・称賛などの+面だけではない、悲しみ・嫌悪・誹謗などの-面で出てくる場合もある。

バスタブにお湯を張って入浴。脚がだるく感じたからマッサージ
このホテルのチェックアウトは12時である。うんと眠ろう。

お休み。ZZZ

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