【ツンデレハート】「舌」

滑舌よくなりたいなぁ。ウェーイ。


「好きよ好きよ好きよ～♪」
「大好きなんだもんっ」
「鈍感なあなたはどうしてあたしの気持ちに気づかないの～」
「伝えたいけど、友達関係が壊れそうで怖い～。それでもあなたが好き～」

イエーイ。

いやぁ、盛り上がったね！やっぱりツンデレちゃん歌うまいな～。
「べっ、別に、褒めても何も出ないわよっ！」
アイドルになれちゃうんじゃない？
「あはは。あのひとよりは歌うまいかもねっ」



「くしゅん、ですっ」



「でも、あたしがデビューしたら不安なんない？」
不安？どうして？
「しまった。あなたの友達に芸能人ふたりもいたんだった！慣れがあるか」
妙に沈むツンデレちゃん。

気づけよこのニブチンが


ん？何か言った？
「空耳じゃない？」
カラオケボックスですけど。
カラオケボックス？個室？
二人きり？


「中高生にとってはカラオケボックスはラブホがわりらしいんだぞ♪」
父さんの言葉を思い出す。

「何よっ顔真っ赤にしてっ。ジュースにアルコールでも入ってんの？」
にじりよるツンデレちゃん。
うわうわうわ

「そんなに怖がらなくても良いじゃない」
更に近づく。
女の子特有の香りが僕を擽る。

「なでなで…して？」
は？
それ流行ってんの？
「はっ流行ってなんかないわよっ！今回は勉強頑張ったから褒めて欲しいだけなんだからねっ」

わ、わかったよ……。

ツンデレちゃんな頭をなでなで…なでなで…
「んふ♪」
なんか、ツインテール撫でるのって新鮮な気分だなぁ～。
「髪は女の命なんだからねっ。優しくしなさいよ」
は、はひっ

なでなで…なでなで…。

「すーすー」

おい。寝ちゃったよっ


続く！